「不死王」を討ち果たすまで、次々と戦士を派遣する自動進行型RPG。プレイヤーの戦略ですべてが決まる。短時間でプレイでき、何度でも繰り返し楽しめる。配下のモンスターを突破し、「不死王」の打倒を果たすまで、戦士を次々と送り出す
「不死王の城」は、魔を統べる「不死王」と呼ばれる存在を倒すため、名もなき戦士を「不死王の城」に差し向ける自動進行型のRPG。プレイヤーが行うのは「次に送り出す戦士の能力を設定する」ことだけ。以降の戦士の移動や戦闘はすべて自動で行われる。「どういう順番でどういうタイプの戦士を送り出すか」という戦略がすべての、シンプルだが、やり応えのあるゲームだ。
操作はマウスで行う。パラメータを増強したい能力や装備させたいスキルは、左クリックで設定できる。設定をやり直したいときは、右クリックですべての設定を初期値に戻せる。
ゲーム開始時には、1,000ポイントが手持ちとして与えられる。このポイントを割り振って能力を強化し、戦士のタイプを剣士タイプや魔法使いタイプに設定したり、各種スキルを持たせたりすることが可能。ポイントは、すべてを出撃させる戦士に割り振ってもよいし、一部を残して、あとで出撃させる戦士のためのストックとしてもよい。新たなポイントは、出撃した戦士が戦闘に勝利することで獲得できる。通常のモンスターを倒したときは200ポイント、少し強いモンスターを倒したときは300ポイントを獲得することが可能。ただし、一人の戦士が獲得できるポイントは合計で3,000ポイントまで。それ以上はいくら戦闘に勝利しても、ポイントは加算されない。戦士が死亡すると、それまでに獲得したポイントが手持ちのポイントに加算される。また、新たな戦士を作成する際には最低でも100ポイントが加算される。
スキルを多数備えた強力な戦士を作成するには、稼ぎ役の戦士を送り出し、ポイントをストックする方法が有効。ただし、ポイントには10,000の上限がある。
ポイントを軸にした戦略を立て、その時々の目的に合致した戦士を作り出そう
設定できる能力パラメータは「筋力」「器用」「敏捷」「魔力」の4種類。各能力の初期設定値は5。値を1上げるのに100ポイントが必要で、最大12まで上げられる。「筋力」は、最大HPと攻撃の威力に関係する。初期設定値5のときのHPは25、12のときは60となる。「器用」は、攻撃の命中率に関係する。魔法スキルを装備せずに出撃させる場合には、「器用」の値を高くしておいた方がよい。攻撃魔法は、発動した場合の命中率が100%。魔法スキルを中心に戦わせる場合は、「器用」は低くても問題ない。「敏捷」は、敵の攻撃の回避率に関係する値。もちろん高い方がよい。「魔力」は、魔法の威力に関係する値。魔法スキルをひとつも装備しない場合には関係ないが、回復系・攻撃系を問わず、魔法を使用する場合には非常に重要な値だ。
用意されたスキルは全部で16種類。ただし、一人の戦士に装備できるのは最大5種類まで。スキルのうち「炎の剣」「氷の剣」はゲーム開始時点では使用できず、ゲームを進めて特定の条件をクリアすることで、使えるようになる。「炎の剣」「氷の剣」は、いずれも必要ポイントが700、発動確率は20%。攻撃の威力が「筋力+魔力」で判定され、攻撃力は高い、剣士タイプの勇者にはできるだけ装備させたい強力なスキルだ。
「炎の魔法」「氷の魔法」は、いずれも必要ポイントが500、発動確率は40%。「炎の魔法」は魔法で敵を燃やし、「氷の魔法」は魔法で敵を凍らせてダメージを与える、魔法使いタイプ用の戦闘スキルだ。「治癒の魔法」は、必要ポイントが600。HPが60%以下のとき40%の確率で発動し、HPを回復してくれる。回復量は魔力の値が高いほど大きい。戦闘において非常に有用なスキルだ。「自然治癒」の必要ポイントは1,500。装備すると戦闘中にHPが自動回復するようになるが、回復量が小さいため、単独ではあまり役に立たない。
ポーターや敵寄せを装備した先行戦士の犠牲のもとに「不死王」を追い詰めてゆく
「ポーター」は必要ポイント200。装備した戦士が死亡すると、その位置が「テレポート」を持つ戦士のスタート地点として記録される。記録は、次に「ポーター」を装備した戦士が死亡するまで、間に何人の戦士が死亡しても有効。「テレポート」の必要ポイントは100。装備すると「ポーター」によって記録された位置から冒険を開始できる。
「忍び足」は必要ポイント300。装備すると敵との遭遇率が低下する。逆に「敵寄せ」は、敵との遭遇率を上昇させるスキル。必要ポイントは100。ゲームが長引いて、敵ザコモンスターとの遭遇率が極度に下がってしまったとき、ポイントを稼ぐために必要となる。
そのほかにも、
- 攻撃の威力が2倍になる「急所攻撃」
- 攻撃の威力が3倍になる代わり、命中率が低下する「強打」
- 攻撃が必ず命中する「必中」
- 敵から逃げる「逃走」
- 敵の攻撃を必ず回避する「見切り」
- 敵の攻撃によるダメージを半減する「鉄壁」
などのスキルが用意されている。設定が終わったら、いよいよ冒険の開始だ。出撃した戦士の現在位置は距離によって表される。出撃時点での距離は100。戦士が敵モンスターとの戦闘に勝利しながら移動することで、この数字はどんどんと小さくなり、0でいよいよ不死王との対戦となる。
敵ザコモンスターとの戦闘は、遭遇率に従ってランダムに発生する。移動にともなって、エリアは「森」「迷宮」「城内」と変化し、その要所要所にはボスモンスターが待ち構えている。ボスは出現位置が固定されており、同一固体との戦闘となる。たとえ一度でボスを倒すことができなくても、戦闘で与えたダメージはそのまま保持される。次々と戦士を派遣することで、最終的には必ず勝つことができる。