“高速な検索”や“運用の柔軟性”などが特徴のリレーショナル型データベース。「ビデヤビタミン」は、従来のリレーショナルデータベースとは異なる発想で作られた、ユニークなデータベースソフト。テーブル設計(定義)は不要。入力用フォームを作成するだけで、データベースの構造を作ることができる。スクリプトやプラグインで機能を拡張することも可能だ。
作成したフォームは、仮編集ファイルという形でいったん保存し、「発行」作業を行うことで実際に利用できるようになる。いったん発行されたフォームは編集できなくなるが、仮編集ファイルを保存しておけば、あとでフォームの修正を行うことも可能だ。
別の方法として、まずデータベースの「作成」を実行してから、既存のフォームを組み合わせてデータを入力してゆくといった使い方もできる。フォームはデータベースから独立しており、異なるデータベース間でも、同じフォームを簡単に利用することが可能だ。ローカルマシン用のほか、Firebird Serverを利用したオンラインデータベースを作成することも可能。ネットワーク上で複数のユーザがデータベースを共用できる。
フォームの作成方法そのものは、テキストボックスやチェックボックスなどのパーツを画面上に配置してゆくもので、一般的なデータベースソフトと変わらない。計算用のフィールドやHTMLエディタ、カレンダー表示用のフィールド、タブ切り替え式のフィールド、Webブラウザなどのパーツも用意されている。
検索機能では、ツールバーに入力した文字列をワンタッチで検索できるクイック検索のほか、SQL文を使った検索、指定フィールドを対象にした全文検索(正規表現の利用も可能)、キーワード検索などを利用することが可能。なかでもキーワード検索は、条件設定の優先順位をドラッグ&ドロップやボタン操作で入れ替えたり、設定した条件をファイルとして保存・再利用できたりと、使い勝手がよい。
登録したデータの印刷では、HTMLをベースに独自のタグが組み合わされたテンプレートを利用できる。高度で凝ったレイアウトの印刷が可能だ。
そのほかにも、JavaScriptを使ったウィンドウの制御やデータ処理、プラグインによる機能拡張などにも対応する。プラグインは、
- データの集計結果をグラフ化する「統計」
- 個々のデータの関係性などを図式化できる「アイデアマップ」
- カレンダーや簡易ガントチャートを作成できる「スケジューラー」
- カード(1件分のデータ)を直接blogに投稿できる「ブログ投稿」
などが付属する。