ボス戦では画面全体を敵弾が埋め尽くす“超弾幕系”

「sky Defense」は、短時間でプレイできる2D＋3Dの縦スクロールシューティングゲーム。ショットとレーザー、ボムの3種類の武器を状況に応じて使いこなして敵と戦う。ゲームの主人公は、ホウキ（のようなもの）にまたがって空を飛ぶ魔法使い風の女の子。プレイヤーは、この女の子を操って、行く手に群がるモンスターを倒したり、回避したりしながらステージ上を前進する──ゲームの内容は、オーソドックスでシンプルな縦スクロールシューティングだ。

ステージは1面のみ。ステージの最後に登場する魔女のような姿をしたボスキャラを倒すと、ゲームクリアとなる。道中は短めだが、敵の攻撃は最初からかなり密。慎重に操作しないと、たちまちやられてしまう。しかもボスの攻撃はとんでもなく激しい。ボス戦に関しては“超弾幕系”のゲームだといってよい。コンティニューなしでクリアしようと思うと、難易度はかなり高い。

威力抜群のレーザーを中心に、状況に応じて通常ショットも混ぜよう

操作は、ジョイスティックまたはキーボードで行う。カーソルキーで女の子（自機）を前後左右に移動させ、【Z】を押してすぐに離すと通常ショット、長押しするとレーザーとなる。通常ショットは五筋の弾が前方に扇形に広がって発射され、広範囲をカバーしやすい。威力は弱めだが、一発で倒せる敵に対しては非常に効果が高い。

レーザーは正面しか攻撃できないが、貫通力が高く、ショットではなかなか倒せない敵も一気に殲滅できる。特に、縦一直線に並んで攻めてくる敵には効果絶大。レーザーの使用中は動きが遅くなるという欠点はあるが、上手に使えば、かなり使い勝手のよい武器となる。

敵の猛攻を防ぎきれないときは、ボムとライフを使って切り抜けよう

【C】はボム。発動すると自機の近辺が円形に黄色く光り、円の中に入った敵を消滅させるとともに、画面上の敵弾をすべて消滅させる。ただしストックは3発分しかない（ストックを増やす方法もないようだ）。【V】は通常ショットの連射となっている。

敵の攻撃は手強い。ザコモンスターの攻撃は弾数そのものはそれほどでもなく、画面を覆い尽くすようなものではないが、横一直線に弾が密に並び、自機がすり抜けて前進するのが難しいように攻撃してくる。ボスの攻撃は非常に激しい。まさに画面全体を埋め尽くさんばかりの攻撃をしてくる。

ただ惜しいのは、プレイしていて敵の攻撃が少々単調に感じられたこと。道中が短いせいもあるのだろうが、難易度とは関係なく、敵の攻撃に物足りなさを感じる場面があった。道中の通常モンスターとの戦闘には一種の必勝パターンがあるのだが、それだけが理由ではないだろう。ボスの攻撃などは、攻撃のパターンが次々と変化し、そのどれを取っても筆者の腕ではすり抜けられないほど、難易度は高いのだが、なぜかやはり物足りなさを感じてしまった。

このあたりが改善され、道中がもう少し長くなったり、ステージ数が増えたりすれば、非常におもしろいゲームになるのではないだろうか。この非常に美しいグラフィックを1ステージだけではなく、もっと楽しみたい。

ゲームは2Dのシューティングですが、プログラム的にはDirectXを利用して、3Dレンダリングの処理を行っています。ゲームのプログラミングを学ぶと、「考えた世界を作り上げることができること」を楽しめます。この作品も楽しみながら作り上げました。ぜひ、楽しんでプレイしてください。