ソフトを開発しようと思った動機、背景
先年、身内の者が空き巣被害に遭いました。セキュリティ会社のシステムを導入したり、家(窓等)の改造などを行ったりしたら、それなりに費用もかかるらしく、もっと安く防犯的なことができないかと思いました。近所で犬の散歩をさせている人を見るのですが、「もし、番犬となるような犬がいたら、空き巣って入ったんだろうか」と考えたのがソフト作りのきっかけです。でも、我が家にはよく吠える、番犬になるような犬はいません。仕方がない、犬がいないならパソコンで犬の声を再生してみよう……ということで開発がはじまりました。開発中に苦労した点
自然な感じで聞こえるように、犬の鳴き声を再生するにはどうすればよいかという点で苦労しました。室内犬が家の中をウロウロしている雰囲気を出すために、外部スピーカーを延長して左右別々に鳴き声を出すようにするといった工夫をしてみました。まだまだ改良の余地はあると思います。
空き巣の実行犯が日本人でない可能性もあり、警告音で多言語仕様の警告メッセージを音声で出すような仕組みを作りたかったのですが、バイリンガルな知り合いがおらず、翻訳サイトで変換した文字だけを画像で表示させました。
また、メール以外にTwitterに情報を送って、異状通知をしようと思いついたのですが、Twitter関連の開発情報は英文が多く、Twitter社とのやり取りも英文メールで大変でした……。学生時代にもっと英語を勉強しておけばよかったと痛感しました。
ユーザにお勧めする使い方
飼っているワンちゃんの画像や鳴き声を使えば、いつまでもパソコンの中でバーチャル番犬として生き続けてくれると思います。思い出の写真をスライドショウのように加工して表示すれば、動体監視機能付きのデジタルフォトフレームにもできますので、独り暮らしの方等に使ってもらいたいです。
「待ち受け画像と音声を変更し、無人の受付で来客を感知してアナウンスをする」という使い方もあるようです。受付に人をずっと常駐させる必要がなくなったと教えてくれた利用者がいました。
出かけていて留守中はパソコンも使わないですし、買っただけで使ってないパソコンがあれば、有効活用できてよいのではないかと思います。
今後のバージョンアップ予定
犬以外の待ち受け画像や音声をホームページで配布していこうかと思っています。無線ICタグを使って、窓が開いたら通報するとか、動体検知したらライトを点灯するといった機能を搭載したいと思っています。
よくジョークソフトと思われるのですが、結構マジで作っております。真面目に防犯支援できるものにしたいと思っていますので、ご意見・ご感想が伺えればうれしいですね。
(よしだ あきお)