「FavPopupCalendar」は、タスクトレイに常駐する写真付きのカレンダーソフト。壁掛けカレンダー風のデザインで、タスクトレイアイコンのクリックにより表示/非表示をすばやく切り替えられる。「普段は隠しておき、必要なときにだけ表示する」といった使い方も可能だ。

カレンダーの表示位置はデスクトップの右下端（タスクトレイのすぐ上）。画面上半分には写真（画像）が、下半分には月間カレンダーが表示される構成になっている。カレンダーでは休日のほか、六曜も表示される。画面右下部に並ぶツールボタンでは、前月/来月/当月に移動したり、設定画面を表示したり、ブラウザでサポートサイトを開いたりといった操作を行える。

設定画面で「天気予報を表示する地域」を選択すると、気象データ提供サービス「Weather Hacks」から当該地域の週間予報を読み込み、カレンダーに表示してくれる。住んでいる地域やレジャーの目的地など、「天気予報を知りたい場所」を必要に応じて指定すればよい。

カレンダー上部の写真は、ユーザが好きなものに変えることができる。写真は月ごとに変更することが可能。写真を変えたい月に移動し、コンテキスト（右クリック）メニューから「写真画像の変更」を選択・実行すると、当該月の写真が変わるようになっている。

そうなると「同時に簡単なスケジュール（イベントや旅行の予定など）も見られると一層便利なのではないか」と考えてしまうのだが、「FavPopupCalendar」がそうした方向に向かうのかどうかはわからないし、そうした方向に向かった方がいいのかもわからない。スケジュール管理機能を統合したスタイルになるのもひとつのあり方だと思うし、ごくシンプルな「天気予報も見られる」カレンダーであることにこだわるのも「あり」だと思う。

現在の仕様では常に最前面表示になるが、写真を含めたカレンダーの大きさ（かなり大きい）を考えると、どうしても通常は非表示にすることが多いのではないだろうか。そうすると、写真付きであることの意味はどうなのかといった疑問もある。そのあたりも含め、今後さらに変わっていきそうで、楽しみだ。

開発中に苦労した点
天気予報の表示や、六曜の計算に苦労しました。絵心がないので、天気のアイコンなどは本当に時間がかかりました。本物の写真付きカレンダーのように見るのが楽しくなるよう、サイズを大きくしても小さくしても、きれいな写真、文字で表示されるようにこだわりました。

ユーザにお勧めする使い方
お気に入りの景色、家族の写真、アイドルの写真などを設定して、自分だけのオリジナルカレンダーを作成するような気分で楽しんでもらいたいです。週末に家族で頻繁に外出するような方は、「天気予報表示で雨になりそうなら予定変更」などといった使い方が便利です。

今後のバージョンアップ予定
カレンダーをJPEGファイルに出力して、印刷できるような機能を考えています。SDカードに入れて写真屋さんへ持っていき、大きいサイズで印刷すると、パソコンのない部屋でも楽しめそうです。あとは、ちょっとした予定ぐらいは書き込める機能は将来的に入れたいと思います。Flickrなどから写真を取得するのも楽しそうです。

名前の頭3文字の「Fav」の意味
英語の「お気に入り」→「Favorites」から取りました。たくさんの人のお気に入りのソフトとなれればうれしいです。