軽快な動作と高い検出精度とを両立した総合セキュリティ対策ソフト。新バージョン「V4.2」では、ネットワークからのダウンロード時/ファイルアクセス時のスキャン速度の向上などが図られた。「ESET Smart Security」は、ウイルス、スパイウェア、フィッシング、迷惑メール、外部からの侵入など、さまざまな脅威からパソコンを守ってくれる総合セキュリティ対策ソフト。機能の多くが自動化され、細かな設定を行う必要がなく、導入後、すぐに使いはじめることができる。メイン画面の表示モードは、必要最小限のものだけが表示される「標準」モードと、すべての機能が表示される「詳細」モードの2種類が用意され、誰にでも使いやすい。新バージョン「V4.2」では、スキャン速度の向上が図られたほか、ファイアウォールポリシーのプロファイル作成機能や自動切り替え機能が追加された。レスキューCDにオプションを設定することもできるようになった。
ウイルス/スパイウェア対策では、既知のマルウェアだけでなく、新種のマルウェアも検出できる独自の「ThreatSenseテクノロジー」を採用。メール、Webアクセス、ファイルアクセス、Microsoft Office文書、メモリなどに対する常駐(リアルタイム)検査のほか、任意のタイミングでシステムの手動検査を行うことも可能。実行できる手動検査は、
- ローカルドライブにあるすべてのファイルを検査し、侵入物を自動的に駆除・削除する「スマートスキャン」
- 指定したドライブ/ファイルを検査し、駆除方法も指定できる「詳細検査」
の2種類。スケジュール機能を利用して、指定したタイミングや間隔でスキャンを実行することも、もちろん可能だ。パーソナルファイアウォールでは、外部からの攻撃を遮断するために、
- ファイアウォールを通過させるアプリケーションを自動設定する「自動モード」
- 「自動モード」に任意のルールを追加できる「例外のある自動モード」
- 対話形式でルールを作成できる「対話モード」
- ユーザがあらかじめ定義する「ポリシーベースモード」
- 確立された接続に対してルールを自動的に作成してゆく「学習モード」
の5種類のモードが用意され、ユーザが選択できるようになっている。無線LANやIPv6通信にも対応する。迷惑メール対策では、メールの受信時または受信後に自動振り分けを行うことが可能。迷惑メールの判定は、自動的に更新される基本ルールと、「ホワイトリスト」「ブラックリスト」とで行う。ベイジアンフィルタが採用され、迷惑メールのリストが増えれば増えるほど、判定精度も上がる仕組み。迷惑メール対策機能は、 Outlook/Outlook Express、Windowsメール、Windows Live メール、Thunderbirdの各メールソフトと統合され、ツールバーから「信頼メール」「迷惑メール」を指定できるようになる。
そのほかにも、
- ファイルの読み書きやネット接続状況のリアルタイム表示
- 感染オブジェクト数、駆除オブジェクト数、未感染オブジェクト数のグラフ化
- (USBメモリなどからの感染防止のため)リムーバブルメディアへのアクセス制御
- 「ESET Smart Security」自体への攻撃による変更を防止する自己防衛対策
- インストールされているソフトやレジストリに関する詳細情報の確認(ESET SysInspector)
- ブート可能なCD/DVD/USBを作成し、Windowsを起動せずにウイルスなどを除去(ESET SysRescue)
などの機能を備えている。