「一人暮らし」「新婚夫婦」「三世代5人家族」をモデルケースに、家庭内で手軽に行えるCO2削減のヒントを、ゲームを通じて学べる啓蒙ソフト。一般家庭ですぐに実践できる「CO2削減のための行動」を楽しみながら覚えよう
「エコろじっく」は、家庭内でのCO2削減をテーマにしたシンプルな啓蒙アクションゲーム。3タイプの家族の1日の行動を観察しながら、手軽に実践できるエコ生活のヒントが得られる。ゲーム内の会話などを参考に、自分たちでもできる「ちょっとした生活習慣の改善方法」を身につけよう。
ゲームの主人公は、惑星環境の保護を行い、問題があれば介入する宇宙人グループの一員。最近の最大の懸案事項は、急激に増加している地球のCO2。そこで各国に人員を配備し、陰から密かにCO2の削減を図ろうとした。ところが、日本担当の主人公はグループ一番のオチコボレ。いまいちエコロジカルな生活が理解できていない。そこで上司である宇宙人はとりあえず「ひとつの家庭内の行動を変化させる」という、オチコボレにもできそうなことからチャレンジさせてみることにした……。
プレイヤーはオチコボレ宇宙人となり、観察対象の家族の行動をテレパシーで操作する。自然にエコな生活をさせ、CO2を削減させるように誘導すればよい。1日の終わりには、取らせた行動による年間のCO2削減量と節約できた金額、日本中の同様の世帯で実行した場合のCO2削減量と節約できた金額、杉の木の本数に換算した数値、さらには上司の評価が表示される。
一般的な家族のモデル3タイプが用意されている
家族として選択できるのは「男子大学生の一人暮らし」「新婚夫婦の生活」「(夫婦と子ども二人にお爺さんの)三世代5人家族の生活」の3ステージ。家族の人数が増えるほど、難易度は高くなる。操作は主にマウスで行う(登場人物のセリフが表示されたフキダシを消すのは【Enter】キーでも行うことができ、こちらの方がマウスよりも便利)。
主人公の宇宙人は、秘密基地から対象となる家族の生活を観察する。一度に観察できるのは一人。家族が複数いて、それぞれが別々に行動している場合は、対象となる住人を切り替えながら観察することになる。
ゲーム画面中央には巨大なディスプレイがあり、観察対象住人の生活の模様が表示される。ここでターゲットの言動から「次にしようとしていること」を的確に判断し、テレパシーを使って「よりエコ的な行動」をさせることがゲームの目的だ。
画面左側に表示されるタイムラインは、住人の1日の行動スケジュールが30分ごとに細かく区切られたもの。宇宙人には「タイムリープ」という能力があり、タイムラインの行動スケジュールをクリックして時間を巻き戻し、住人の行動をやり直させることができる。CO2の削減に役立つ情報を得たときなどに活用しよう。ただし「タイムリープ」は、行動エネルギーを消費する。また、時間を遡ることはできるが、先に進めることはできない。戻ったところからは、再び通常の時間の流れに沿って行動し直す必要がある。
ゲーム内の会話などを参考に、「ここぞ」と思うところでアイテムをクリックしよう
家族が複数いる場合はタイムラインが人数分表示され、タイムラインのクリックで、観察対象の住人を切り替えることができる(「ワープ」)。「ワープ」も行動エネルギーを消費するため、無闇矢鱈に切り替えることはできない。
テレパシーによる誘導は簡単。例えば、電気ポットでお湯を沸かそうとしていたら、ヤカンをクリックして、ヤカンに注意を向けさせればよい。画面に表示されるアイテムの中には、マウスで触れると輪郭がピンク色になるものがあり、クリックすることでターゲットにテレパシーを送って、意識をアイテムに誘導することができる。
もちろん、何でもクリックすればよいわけではない。画面下部には宇宙人の「行動エネルギー」を示す緑色の球が表示され、主人公の宇宙人がテレパシーやタイムリープ、ワープといった能力を使うと消費されてゆく。一方、住人を適切に誘導してCO2を削減させることができれば、削減量に応じて行動ポイントが増加する。無駄な行動を乱発して行動エネルギーが0になると、気絶してゲームオーバーとなる。画面に表示されるセリフなどをよく見て、適切な行動を取らせるようにしよう。