不思議なお店「とらねこ屋」を手伝うネコたちの活躍や失敗を描いた、ハートフルなRPG。30分程度でプレイできる。いたずら大好き、食べるの大好きなネコが「とらねこ屋」で大暴れにゃ!
「とらねこ屋!」は、4匹のネコの不思議な冒険が描かれた短編RPG。物語の舞台は、面倒くさがり屋の女性「ササ」が店長を務める「とらねこ屋」。この店に頼めば、どんな品物――たとえ、この世界に存在しないようなものでも──も手に入るという不思議な店だ。主人公の「とらねこ」は、「とらねこ屋」の商品を無断で食べたり、品物を壊したりしながら、ほかのネコたちとともにのんびり気ままに暮らしていた。
ところがある日、「とらねこ」の勝手な振る舞いに堪忍袋の緒が切れた「ササ」から、「今後一切、おさかなを食べることは禁止」と言い渡される。ダメにした商品代10万G分を働いて返すまでは、「とらねこ」にサカナを食べさせないというのだ。「とらねこ」が文句を言っても、「ササ」は聞く耳を持たない。観念した「とらねこ」は、親友の「くろねこ」や、仲間の「きずねこ」「ろぼねこ」の力を借りて、仕方なく「とらねこ屋」で働きはじめる……。
ゲームの目的は「主人公の『とらねこ』を操作しながら『とらねこ屋』で働き、10万Gをためる」こと。客が注文する商品を倉庫から取ってきて、その客に品物を渡せば、代金をもらえる。これを繰り返し、10万G分たまればゲームクリアだ。
倉庫の中は魔物がたくさん。フォークやバケツを武器に蹴散らすにゃ!
ただ単に倉庫へ品物を取りに行くだけなら簡単なはず……だが、1ヵ月ほど前に「とらねこ」が倉庫で魔物を呼び込む魔石を紛失したせいで、倉庫には魔物がひしめいていた。そのため「とらねこ」「くろねこ」「きずねこ」「ろぼねこ」の4匹は、「フォーク」「ムシメガネ」「マント」「バケツ」を武器に倉庫へ行くことになる。
倉庫までのお使いは全部で3回。1回目のお使いでは、倉庫内を3フロア進めば目的地に到着する。その後は1フロアずつ増え、2回目は4フロア、3回目だと5フロアとなる。倉庫内のフロアは扉を開けるごとに形を変え、先に進むと前のフロアに戻ることはできない。
魔物との戦闘はシンボルエンカウント形式。敵シンボルに接触すると、バトルがはじまる。ネコたちは魔法を使えないため、攻撃は武器による物理攻撃が中心。武器にはそれぞれ特性があり、フォークが攻撃系、ムシメガネが道具系、マントがスピード系、バケツが防御系となっている。ネコの能力はすべて同じ。「誰にどの武器を装備させるか」はプレイヤーの好みで決めればよい。
敵はしばしば状態異常攻撃を仕掛けてくる。「炎上」すると毎ターンでダメージを受け、「感電」はしびれて動けなくなる。また「瞬間冷凍」では、道具が凍って使えなくなってしまう。その際は「救急道具」などを駆使して、ピンチを切り抜けよう。
倉庫内のフロアを進んでゆくと、小部屋に到着する。小部屋には「とらねこ屋」の倉庫番をしている鳥「やきとりーずX(えっくす)」が待ち受けている。「やきとりーずX」のメンバーは「ねぎま」「ささみ」「つくね」「もも」の4羽。この鳥たちとのバトルに勝利すると、客から注文された品物を手に入れることができる。