ソフトを開発しようと思った動機、背景
「メールで個人情報・機密情報の入ったファイルを送る」──そんなとき、ファイルをそのまま送るのは不安。もしネットワーク上で盗聴されていたら? もし宛先を間違えて送ってしまったら?セキュリティ対策として、添付ファイルは暗号化しておきたい。でも、暗号化に手間がかかったり、暗号化・復号化のパスワードが増えて管理しきれなかったりするようでは、結局面倒になって、暗号化せずに送ってしまう……などということになりかねません。「使う方の負担は最小限で、しっかりとしたセキュリティ」を目指して、「iカプセル」の開発はスタートしました。
開発中に苦労した点
使い勝手のよいユーザインタフェースを目指して開発しました。パスワード管理の簡便さと、複数の暗号化・復号化パスワードの使い分けによる閲覧レベルの制限という、相反する機能の実現に苦慮しました。また、暗号化に要する時間が負担とならないよう、高速な暗号化を目指して開発しました。
ユーザにお勧めする使い方
●メール添付ファイルの暗号化──添付ファイルを「iカプセル」で暗号化しておけば、もし誤った宛先に送ってしまっても、情報は容易には閲覧されません。複数のファイルもまとめてドラッグ&ドロップするだけで、ひとつの暗号化ファイルになります。暗号化と同時にファイルの圧縮も行うので、添付ファイルのサイズ制限がある環境にも向いています。
●USBメモリ等のリムーバブルメディアで持ち歩くデータの暗号化──「iカプセル」で暗号化しておけば、万が一の紛失でも、中の情報が容易には閲覧されません。
●パソコン内のファイルのアーカイブ──パソコン内で、最近あまり使っていないが、残しておきたいファイルはありませんか? フォルダを「iカプセル」にドラッグ&ドロップするだけで、まとめて圧縮・暗号化できます。
●暗号化・復号化に使うパスワードを使い分けて、閲覧レベルを制限──暗号化・復号化に使うパスワードは複数を登録できます。一般社員用パスワード、役職者用パスワードなどと使い分けることで、ファイルの閲覧レベルを制限できます。暗号化・復号化パスワードを設定画面で一度登録しておくと、暗号化するときはリストボックスから選択するだけの簡便さです。
- ☆簡単な暗号化手順☆
- 1. 暗号化したいファイルをiカプセルのアイコンにドラッグ&ドロップする
- 2. 起動パスワードを入力して、暗号化に使うパスワードを選ぶと暗号化完了
- ☆簡単な復号化手順☆
- 1. 復号したいファイルをダブルクリック
- 2. 起動パスワードを入力すると復号完了
今回のバージョンアップと今後のバージョンアップについて
「Lite」版は、登録できる暗号化・復号化パスワードが2件までの制限があります。最大50件の暗号化・復号化パスワードを登録できる、製品版「iカプセル」もご用意しております。より細かい閲覧レベルのコントロールが必要な向きには、ぜひこちらもご検討ください。製品版「iカプセル」紹介ページ(弊社Webサイト)
http://www.tsrinet.jp/business/iCap/index.html
(東京システムリサーチ(株))