Microsoft Officeで作成された文書のファイルサイズを大幅に圧縮できるソフト。圧縮後のファイルは、そのままOfficeアプリケーションで開くことができる。「完全Office圧縮 Office 2010対応版」は、Microsoft Office文書に特化したファイル圧縮ソフト。文書内に貼り付けられたデジカメ写真などの画像を最適化して、ファイルサイズを縮小する。(文書ファイルの内容にもよるが)最大98%もの圧縮が可能。圧縮したファイルを利用する際は、一般的なアーカイブファイルのように解凍(展開)を行う必要がなく、そのまま開くことができる。対応するアプリケーションはMicrosoft Word/Excel/PowerPointで、バージョンはいずれも97〜2010。さらに、OpenOffice.orgで使われるODT/ODS/ODP/ODG/ODFにも対応する。独・TopByteLabs Ltd.の開発した「PowerShrink」の日本語版。
基本的な操作方法は、圧縮したいOffice文書をメイン画面上のリストに登録し、「圧縮」を実行するだけ。圧縮完了後は表示が処理結果に切り替わり、圧縮前後のファイルサイズや圧縮率などを確認できる。メイン画面からは、ファイルや(ファイルの)保存先フォルダを開いたり、新規メールを作成して添付したりすることも可能だ。
圧縮対象のOffice文書ファイルは、「ファイルを開く」ダイアログやドラッグ&ドロップで登録できるほか、検索で抽出されたファイル一覧から選択・登録することも可能。Officeアプリケーションのメニューやエクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューから選択・実行することもできる。Officeアプリケーションやコンテキストメニューから実行する場合は直接、圧縮モードを選択することが可能だ。
設定では、
- 圧縮モードの選択
- 圧縮後に作成されるファイルの命名規則
- 保存先のフォルダ
- コンテキストメニューへの統合および利用できる項目の選択
などを指定することが可能。選択できる圧縮モードは「ノーマル」「エクストラ」「ハイクオリティ」「カスタム」の4種類。圧縮率を優先するか、画像品質を優先するかを選べる。「カスタム」では、JPEG画像の圧縮率や埋め込みオブジェクトを保持するかどうかといった細かい指定までを行うことが可能。ファイルの命名規則では、元のファイル名に対して任意の文字列や日付、時刻などを追加できるようになっている。