ディスクの初期化からパーティション管理、デフラグ、修復、複製までを行える高機能ディスクユーティリティ。ディスクの自動モニタリング機能を搭載する。「ドライブジーニアス(Drive Genius)」は、簡単な操作でハードディスクのメンテナンスを行える統合型ディスクユーティリティ。新バージョン「3」では、自動モニタリング機能「DrivePulse」が追加され、トラブルを事前に予兆できるようになったほか、RAIDにも対応。作業完了時のメール通知機能なども搭載された。
起動後の画面「ツールアリーナ」に表示されるのは、13種類のツールアイコン。操作は(1)ツールの選択、(2)ドライブの選択、(3)パラメータの選択の3ステップで行う。各ツールの画面構成はほぼ共通。画面左側で操作対象のドライブ/ボリュームを選び、右側でパラメータやオプションを選ぶ。画面下部には操作の内容や手順に関する説明が表示され、はじめてでも戸惑わずに使うことができる。
多彩なツール(機能)は、大きく三つに分類できる。
- ディスクの初期化と管理──パーティション、シュレッダー、情報、初期化、DrivePulse
- ディスクの診断と最適化──デフラグ、ベンチマーク、スキャン、DriveSlim(重複・不要ファイルの圧縮・削除)、セクター編集
- ディスクのメンテナンス──ディスクの複製、動作確認、修復
「修復」は、ドライブの論理レベルの不具合を検証・修復する機能。検証(エラーの検出)、修復(エラーの修復)、再構築(ドライブ領域の再構築)、アクセス権修復(所有者とアクセス権の情報の修正)、環境設定の検証(環境設定ファイルのスキャン・修復)の五つのオプションが用意されている。ドライブの物理レベルの問題には、不良ブロックを検出する「スキャン」を、またドライブの断片化のチェックには「デフラグ」を利用できる。
「シュレッダー」は、データを復元できないように削除する機能。ドライブ/ボリュームに1パス(ゼロ書き込み/ランダム)、3パス(ランダム)、7パス(DoD規格)、または35パス(Gutmann方式)でデータを上書きする。
新バージョンで追加された「DrivePulse」は、ドライブの状態を常時監視する機能。パソコンがアイドル状態のときに断片化やドライブの物理的な問題をチェックし、問題があると通知してくれる。FireWireやUSB、eSATAなどの外付けドライブを監視対象にすることも可能。「DrivePulse」をONにしておくと、メニューバーからドライブの状態の確認や監視対象の設定などを行えるようになる。
そのほかにも、
- パーティションの拡張や縮小など、データを消去せずにディスク構成を再設定できる「パーティション」
- ビットデータやバイトデータを任意に編集できる「セクター編集」
など、高度な機能が用意されている。