「ただのカレンダー」は、オーソドックスな月間表示のガジェット風カレンダーソフト。マウスホイールの回転（または上下カーソルキー）で、表示月を前月/翌月に移動させることなどが可能で、軽快に操作できる。カレンダーのサイズはマウスドラッグで変更することができ、文字サイズはウィンドウサイズに連動して変化。表示サイズを自由自在に“伸び縮み”させるような感覚で使える。

カレンダーの背景には、単色、ハッチ（パターン）、画像のいずれかを配置することが可能。「単色」は、Windowsのカラーパターンで設定する。透明な背景を設定することもできる。「ハッチ」には、横縞、縦縞、格子、左斜線、右斜線、斜め格子の6種類が用意されている。「画像」はBMP/JPEG/GIF/PNG/TIFF/WMF/ICOの各形式に対応する。

カレンダーに表示される文字をカスタマイズすることも可能。年・月表示は「2010年1月」「January 2010」「Jan. 2010」「2010/01」から、また曜日表示は「日月火」「S M T」「SU MO TU」「SUN MON TUE」「Su Mo Tu」「Sun Mon Tue」から選べる。年・月表示の横に「現在時刻の表示」を表示させたり、仕切り線で曜日の行だけを区切ったり、日付を1コマずつ区切ったりすることも可能だ。

文字フォントを変更したり、文字色/太字/イタリックの設定を行ったりすることも可能（フォント設定では、カレンダー上のすべてのテキスト（数字/文字）が同一になる）。文字色は、平日/土/日/祝日の日付数字および「年・月」「前後月」を個別に指定できる。

「サイズが伸縮自在なので、ガジェットのように小さめのサイズでデスクトップに置いておき、必要なときに大きくして確認する」「思いついたスケジュールをさっと入力し、その内容をツールチップで確認する」という使い方ができそうだ。

開発中に苦労した点
ソフトを作る上でいつも念頭に置いていることは、ヘルプを見なくても直感で扱えるシンプルな操作性です。ただこのソフトは、次から次へと新しいアイデアが浮かんでは、そのたびごとに機能を追加していったために、操作の一貫性がなくなってしまいました。そのため、いかに操作をわかりやすくできるか、修復するのに苦労しました。結果的に直感ではわかりにくいところもありますが、その分ヘルプを充実させています。残念ながら初志貫徹とはいきませんでした（笑）。

お勧めするユーザと使い方
お勧めするユーザと使い方としては、次のようなケースが考えられます。

（1）　好みのデザインのカレンダーを自作したい方
サンプルデザインをいくつか用意していますので、そこから選んでも結構ですが、豊富なカスタマイズ機能がありますので、ぜひお好みのデザインを自作してください。

（2）　オフィスなどでパソコンの前に長時間いる方
小さく表示していても、新しいウィンドウを開くなどの面倒な操作なしに、簡単にメモ内容を見ることができるという手軽さが、このソフトの売りのひとつです。簡易スケジューラや備忘録代わりに使えると思います。一方、カレンダーを画面いっぱいに拡大すると、複数の人で予定を決めるような場合に便利です。また、祝祭日のほか、特別日にはそれを表示します。バレンタインデー、父母の日、彼岸入りやハロウィンなど、ユニークなところではボージョレヌーヴォの解禁日なども表示しますので、これらも役に立ててもらえればうれしいです。

（3）　サイドバーガジェットなどでカレンダーを使用している方
外観をガジェット風にしていますので、その代わりとして、ぜひ使っていただきたいと思います。大きさを自在に変更させるなど、通常のガジェットにはできない機能も持ち合わせています。

（4）blog風に日記を書きたいが、公開まではしたくない方
過去のカレンダーを簡単に見ることができ、メモ書きした個所の背景色が変わるので、blog風の日記を書くことができます。

今後のバージョンアップ予定
最初のリリースから頻繁にバージョンアップを行ってきましたが、追加機能についてはそろそろアイデアが枯渇してきました。はじめから作り直すとしたら、カスタマイズ機能はウィザード形式にして、プレビュー画面を見ながらデザインを作成できれば理想的だったと思います。その機能を実現させるには、かなり手を加えないとならないので、いまのところ予定していませんが、要望が多数あれば検討したいと思います。ご意見やご希望がありましたら、ぜひお聞かせ願いたいです。