戦争に運命を翻弄された男女四人が主人公の長編ファンタジーストーリー。四者四様のバトルを楽しむことができる。ひとつの戦争を四人の視点で楽しめる、シリアスなオムニバスストーリー
「一週間戦争」は、ゼイルン大陸にある「アベリア」「ローム」の二国間で起こった戦争をテーマにしたシミュレーションRPG。隣国である両国は、かつて長きにわたって争いを続けていたが、決着はつかなかった。その後、数十年の時が流れ、和平を結ぶまであと少しというときに、ある事件が起こる。突然、アベリア領内のある村が焼き払われたのだ。これがロームの仕業と発覚し、両国は再び戦争に突入する。こうして主人公たちの運命を翻弄することになる「一週間戦争」がはじまる。
ゲームの主人公は「レギル」「エルミィ」「グゼイド」「ミア」の四人。「レギル」は、辺境の地で農民として暮らしていたが、故郷の村で変哲のない暮らしを続けながら死ぬことを恐れ、「大きいことをして、名を世に知らしめたい」という少々子どもじみた理由でアベリア軍に志願。「一週間戦争」を戦うことになる。それまでに戦ったことなどはなかったが、畑仕事で培った腕力で、大剣を片手に戦争を戦い抜いてゆく。
レギルの幼なじみ「エルミィ」は、アベリアの天才女性軍師。「冷血のエルミィ」と呼ばれ、敵はもちろん、味方からも恐れられていた。アベリア国王「ヴォガルブ」からの信頼は厚いが、国王の后「アイカ」からは冷たく当たられている。アベリアのために知力を発揮するが、どうやら「ある人物を殺す」という目的があるようだ。
「グゼイド」は、謎の軍隊らしき者の手で自分の村や家族、恋人のすべてを失い、アベリアとロームの両軍に、たったひとりで復讐を誓う。悪魔「ジリィガァ」と契約し、“6分6秒”の間だけ、人間の枠を超えた怪力を発揮することができる。この力を武器に、アベリアとロームの兵士たちを殲滅してゆく。
「ミア」は、感情を失った人形のようなダークエルフの少女。伝説の暗殺者「ギアン」に拾われ、ローム皇帝「ノルグード」直属のアサシンとして戦争に参加する。人を殺すことにまったくためらいがない。しかし、ミアにもひとつだけ、ある目標があった。
ゲームでは「レギル」「エルミィ」「グゼイド」「ミア」のそれぞれの視点から戦争を体験することになる。主人公の選択は冒頭で行うことができ、誰からはじめてもよい。一週間にわたる熾烈な戦争を、複数の観点から体感しよう。
戦術に戦略、そして戦闘――さまざまな戦い方で「一週間戦争」を戦い抜こう
「一週間戦争」では、戦闘に独自のシステムが採用され、四人それぞれで異なるバトルを楽しめるようになっている。
「レギル」編のバトルは、キャンプパート→アドベンチャーパート→戦闘パートという流れで進行する。キャンプパートでは、さまざまなキャラクタに話しかけることで行動ポイント(AP)を消費し、「攻撃力アップ」「命中力アップ」などの効果を得てゆく。APの消費は三つと決められ、すべてを消費すると、シナリオが展開されるアドベンチャーパートに移行する。続く戦闘パートでは、敵シンボルにエンカウントすると「戦う」か「逃げる」の選択肢が表示され、「戦う」を選ぶとバトルがはじまる仕組み。攻撃は基本的に物理攻撃のみだが、「必殺技P」が一定数たまると、必殺技を出せるようになる。
「エルミィ」編は、作戦パートと戦闘パートとで構成される。最初に作戦パートで、味方の士気を向上させたり、敵に妨害工作を仕向けたりして、戦闘前の下準備を行う。その後の戦闘パートでは、使う武将の編成を行い、味方の「戦力」「士気」「人望」の数値を見ながら、武将を指揮して、敵を撃破してゆく。
「グゼイド」編の戦闘は、敵に触わるだけで木っ葉微塵にできるという単純明快なもの。逃げ惑う兵士を、ただひたすら殺してゆく。バトルにはジリィガァが設定するノルマがあり、制限時間内にその数だけ殺せばクリア。ノルマを達成しないまま制限時間を過ぎると、ゲームオーバーとなる。
「ミア」編では、目標の暗殺のため、兵士に見つからないよう建物の中を隠れながら進むスニーキングゲームを楽しめる。兵士を倒すことはできず、見つかった時点でゲームオーバー。マップ上の通路には「デッドポイント」と呼ばれる光るポイントがあり、デッドポイントを通ってもゲームオーバーになる。デッドポイントを表示させるには、マップのどこかにあるアイテムを入手する必要がある。まずはアイテムを入手し、デッドポイントを表示させることからはじめよう。