Windowsの設定を最適化したり、不要なファイルや設定を削除したりすることで、パソコンの動作を快適にするシステムユーティリティ。「Advanced SystemCare プロ」は、Windowsの動作を快適にしたり、安全性を高めたりしてくれるツールがまとめられた統合型ユーティリティ。ディスクのデフラグやレジストリのクリーンアップをはじめ、スパイウェアの検出やブロック、不要ファイルの削除など、パソコンのメンテナンスに役立つ機能が揃う。主要な機能をワンクリックで実行したり、パソコンのアイドルタイムを利用して自動処理させたりといったことも可能だ。
基本的な使い方は「メイン画面左側の5個のボタンで機能を選び、右側に表示されるオプションを必要に応じて設定して、実行する」というもの。5個のボタンのうち、中心になるのが「Windows管理」と「診断システム」。中央の「Care!」ボタンをクリックすると、「Windows管理」「診断システム」をまとめて実行できるようになっている。
「Windows管理」に含まれるのは「スパイウェア駆除」「レジストリ修正」「個人ファイル削除」「ジャンクファイル除去」の各機能。「診断システム」では「システム最適化」「セキュリティ防御」「ディスクをデフラグ」「セキュリティ分析」の各機能を利用できる。
「個人ファイル削除」は、IEやFirefox、Google ChromeといったWebブラウザ、Microsoft Office、Acrobat Readerといった主要アプリケーションに記録される履歴やCookieなどの情報を消去できる機能。「ジャンクファイル除去」では、Windowsの一時ファイルやIEの一時ファイル、ごみ箱内のファイルを消去してくれる。
「システム最適化」では、Windowsの設定およびネットワークの設定をコンピュータの利用目的(ホームユーザやオフィスワークなど)や通信環境(ADSLやLANなど)に応じて最適化することが可能だ。
「セキュリティ防御」「セキュリティ分析」は、名前だけでは違いがわかりにくいが、「防御」がスパイウェアのパソコンへの侵入を事前に防ぐのに対し、「分析」はアプリケーションをスキャンし、脅威となりそうなものをチェックする機能となっている。
「Windows管理」は自動処理させることも可能。ユーザの設定したスケジュールで自動実行させたり、パソコンがアイドル(待機)状態になったときに実行させたりすることができる。パソコンのログイン/ログアウト時に自動で個人ファイルの削除を行える「自動スイープ」機能もある。「自動スイープ」は、「個人ファイル削除」と同じ設定で利用することも、独自の設定で利用することも可能だ。
「Windows管理能」「診断システム」「Care!」以外には、「ホーム」「ユーティリティ」というボタンがある。「ホーム」では、プログラムのバージョンや最後にスキャンを行った日時などの情報を確認することが可能。「ユーティリティ」には「調整」「セキュリティ」「管理ツール」の各タブが用意され、ハードディスクやレジストリのデフラグ、ショートカットの復旧、メモリ利用状況のモニタ、ドライバのバックアップ、重複するファイルの検索、スタートアップ項目の管理などの機能を利用できるようになっている。