「SimpleClip」は、クリップボードを監視し、いつでも再利用できるように履歴（アイテム）を保持してくれるソフト。保持したアイテムは、簡単な操作でアプリケーションに貼り付けたり、ファイルとして保存したりできる。

アイテムとして保持できるのは、テキストと画像（BMP/JPEG/PNG）、さらにエクスプローラなどでコピーしたファイルのリスト。監視対象として「アイテムに追加するかどうか」は、それぞれ個別に指定することが可能。保持できるアイテムは最大100個（初期値は30個）。100を超えた場合は古いものから破棄され、新しいものが追加される。アイテムをロックする機能もある。ロックされたアイテムは常にリスト最上位に置かれ、保持される。

アイテムのリスト画面には、テキストでは文字列がそのまま（複数行テキストの場合は1行目）、また画像やファイルリストでは「ターゲットウィンドウのキャプション」「ターゲットウィンドウのクラス名」「日時」のうち、ユーザの指定したものが表示される。リストにはヒント機能があり、マウスオーバーですべての内容（画像の場合はサムネイル）を確認できるようになっている。

保持されたアイテムは、ダブルクリックやコンテキスト（右クリック）メニューから、

• 他のアプリケーション（ターゲット）への貼り付け
• コピー（クリップボードへの転送）
• ファイル保存

テキストのほかに画像やファイルリストをアイテムとして残せる点、ヒント機能で内容を確認できる点もポイント。同じようなアイテム名であっても内容を簡単に確認できるので、間違って貼り付けてしまうといったことがなくなる。ヒントが不要ならば、機能をOFFにすることも可能。利用したい機能を、使いたいようにユーザが使うことができ、取り回しがよい。

開発中に苦労した点
なるべく軽い動作になるような実装を心がけました。それと、キーボードでも手軽に操作できるように心がけました。

ユーザにお勧めする使い方
キャプチャした画像のファイル化などは、画像アイテムをデスクトップなどにドラッグ＆ドロップすることで手軽にできると思います。ただ、画像はテキストよりデータ量が多いので、読み込み/保存時に多少時間がかかります。画像の履歴が必要のない方は「設定」から「イメージの履歴は追加しない」を指定しておくことをお勧めします。あと、ホットキーを登録することで「呼び出し/呼び出し解除」ができるので、ホットキーを使った手軽な操作をお勧めします。

今後のバージョンアップ予定
パフォーマンスが犠牲にならない機能は、要望があればできるだけ取り入れていきたいと思います。