豊富な形式に対応しながら、誰でも簡単に圧縮・解凍(展開)を行えるよう配慮されたアーカイブユーティリティ(圧縮・解凍ソフト)。Windows 7に対応するほか、ISO形式ファイルの解凍にも対応する。「LhaForge」は、ファイルサイズをコンパクト化する「圧縮」や、元の状態に戻す「解凍(展開)」を行うためのソフト。エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューやデスクトップアイコンへのドラッグ&ドロップなどで、スピーディに圧縮・解凍を行える。アーカイブ(書庫)の内容を一覧表示して操作することも可能。必要なDLLを自動で組み込んでくれたり、デスクトップや「送る」メニューにショートカットを作成するための機能を備えていたりと、ユーザの好みに合わせた、使いやすい環境を手軽にセットアップできる。
圧縮・解凍には統合アーカイバプロジェクト仕様のDLLを使用する。必要なDLLは「LhaForge」のインストール時に自動でダウンロード・組み込みが行われ、ユーザが個別にセットアップする必要はない(ただし、ISO形式ファイルを解凍するためのUnIso32.dllなど、一部のDLLは自動組み込みの対象外。ユーザが別途、用意する必要がある)。インストール後、すぐに使いはじめることができる。DLLのアップデートも自動化され、ボタンクリックだけで実行できるようになっている。定期的にDLLの更新をユーザに促す機能もある。
アーカイブの基本的な操作方法は、
- 圧縮(または解凍)したいファイルをエクスプローラで選択し、拡張メニュー(コンテキストメニュー)から実行
- デスクトップやエクスプローラの「送る」メニューにショートカットを作成し、ドラッグ&ドロップや「送る」メニューから実行
- アーカイブ形式と「LhaForge」とを関連付けし、ダブルクリックで解凍
といったもの。操作時にアーカイブの内容を一覧表示させる必要はなく、直接、圧縮・解凍作業を行える。アーカイブの内容を確認したい場合は、コンテキストメニューから「LhaForgeで操作」→「LhaForgeで閲覧」を実行すれば、ファイル一覧ウィンドウにアーカイブの内容が表示される仕組み。ファイル一覧ウィンドウはタブ切り替え式で、複数のアーカイブを個別のタブ画面に表示できる。さらに、アーカイブの一括解凍やファイル/フォルダの追加、ファイル名検索なども行える。
オプションで設定できる項目は大きく分けて「『LhaForge』自体の動作設定」「DLLに関する設定」の二つ。「LhaForge」自体の設定では、圧縮・解凍先のフォルダ指定、解凍時に同名ファイルがあった場合の確認方法の指定などに加え、コンテキストメニューに表示する項目のカスタマイズ、デスクトップや「送る」メニューへのショートカットの作成、各アーカイブ形式の関連付けなどを行うことが可能。現在使用中DLLのバージョンを確認したり、DLLの更新を行ったりすることもできる。DLLに関する設定では、各アーカイブ形式に独自のオプションを設定できるほか、DLLファイルの有効/無効を個別に切り替えることもできる。