Windowsに標準搭載されている【Alt】+【Tab】キーによるアクティブウィンドウの切り替え機能を、さらに便利に使えるようにしたソフト。操作をマウスのみで行えるようにしただけでなく、Windows標準搭載機能に比べて、目的のウィンドウを選択しやすいように作られている。例えば、Windows XPでウィンドウを切り替える場合、IEのウィンドウを複数開いていると、見た目が同じIEのアイコンがずらっと並ぶだけで、何のページかはアイコンを選択しないとわからない。Windows 7ではページのプレビューが表示されるようになっているが、文字が主体のページではどれも同じように見えるため、あまり役に立たない。
その点「Windowfrog」では、ウィンドウ一覧にブラウザのページタイトルやファイル名などが表示されるため、アクティブにしたいウィンドウがどれか、ひと目で確認できる。簡単なことかもしれないが、ウィンドウが多くなればなるほど、この機能のありがたみを実感できるはずだ。
Windows標準のウィンドウ切り替え機能に満足していない人はもちろん、自宅や職場などで複数のパソコンを使用している人にもお勧めできるソフトだ。パソコンが変わるとキーボードも変わるため、【Alt】キーや【Tab】キーの位置関係、大きさを自分の中で微調整しなくてはならない煩わしさがあるが、どのパソコンでもキーボードを使わずマウスで操作できるようになれば、このストレスからも解消されるだろう。
唯一の難点を挙げるとすれば、マウスが接続されていないノートパソコンには対応していないことぐらいだろう。マウスを使えない環境の場合は「Alt+Tab代替」機能をONにして、キーボードから「Windowfrog」の機能を使用すればよい。
(八木嶋 慶)