「PHOTO FRAME for YOU」は、画像を次々に切り替えながら表示するスライドショウタイプの画像ビューア。画像と音楽とをそれぞれ別に再生したり、画像をモノクロ/セピア表示したりすることも可能。スキンに対応し、画面外観の色は簡単に変えることができる。動作にはJava Runtime Environment（JRE）、Java Media Framework（JMF）が必要。

液晶テレビがイメージされたメイン画面は非常にシンプル。画面上には、主電源にあたる「Power」ボタン、画像用/音楽用それぞれの「Play」ボタンと、画像/音楽を同時再生するための「Play」ボタンがある。「Play」ボタンのほかには、前後の画像あるいは音楽へ切り替えるためのボタンも用意されている。画面上部には再生中の画像/音楽ファイル名が表示され、音楽ファイルの再生状況を示すスライダーも付いている。

画像/音楽ファイルは、インストールフォルダ内の指定フォルダに入れておくだけでよい。対応するファイル形式は、画像がJPEG/PNG/GIFなど、音楽がMP3/MIDI/WAV/auなど。最適な画像サイズは930×620pixel（アスペクト比3:2）で、アスペクト比が4:3の画像の場合は上下がカットされて表示される。

本文中でも紹介したように、「PHOTO FRAME for YOU」は液晶テレビ風のデザインを狙っているという。つまりフォトフレーム＝プレイヤーというイメージからビデオデッキやCD/DVDといった、いわゆる再生機のイメージを追うのではなく、テレビ風というところが特徴だ。

実際に（さすがにPlayという表記こそあるものの）、停止や巻き戻しといったボタンのメタファーではなく、「Play」を押すと表示が「STOP」に切り替わり、もう一度押して停止するという形となっている。また、前後の画像あるいは音楽ファイルへの移動ボタンはあるが、先頭へ戻るためのボタンはない。これも、テレビのチャンネルアップ/ダウンをイメージするとわかりやすい。

さらに、オプション設定画面（Configuration）でも、パソコン用アプリケーションでは一般的な、確定あるいは登録といった操作が省かれている。表示時間の選択も、ドロップダウンリストやスピンボタン付きテキストボックスではなく、オプションボタンの一覧から選択するという、よりわかりやすいスタイルだ（それゆえ表示面積は必要だが）。

こうした操作は、パソコン慣れした人には最初、やや違和感があるかもしれないが、フォトフレームという「家電風」のテイストでまとめるのは悪くない。ムダな機能を省き、シンプルさを重視する人にぴったりだ。ただし、画像の表示順や音楽の再生順を指定するには、ファイル名の先頭に連番を振るといった作業が必要。またウィンドウサイズは固定のため、表示画素数が少ないノートパソコンなどでは、ボタンを操作できない場合もある。この点には注意が必要だ。

お気に入りの画像に合う音楽を組み込んだり、逆に音楽に合った写真を組み込んで、音楽に合わせて画像の切り替え間隔を調節したりできます。ユーザが一つの作品として仕上げて、ユーザ自身で楽しむこともできるし、ほかの人に見せたり、プレゼントしたりすることもできます。画像と音楽とが調和していると、感動的なもの（作品）になります。

※画像とは、自分で撮った写真、ネットから収集した画像（写真、絵画、イラスト、漫画）などを想定しています。

※著作権上の問題があるような場合は、ほかの人には贈らないでください。