「マンガグリル」は、AIRガジェットをフリーで提供している「フジテレビ ガジェットギャラリー」のガジェットとして企画されました。NTT西日本様が運営されている「ガジェット光☆新聞」というガジェットサイトに提供するために開発された「アバタクリエイター」がベースになっています。「アバタクリエイター」は、SNSやblogのプロフィールなどに貼り付けるバストアップのアバタ画像を簡単に作成できるツールです。このアバタ(キャラクタ)を全身像まで作れるようにして、作ったキャラを登録できるようにし、さらにいろいろな画像アイテムを実装。1シーンのステージ上にキャラやアイテム配置、吹き出しにテキストを入力するという作業で、簡単にコマ漫画が作れるアプリケーションに発展させました。「『絵は描けないけど、お話は作れるので漫画は描きたい』というニーズはあるのでは?」というのがバージョンアップの動機です。
できる限り簡単な操作でキャラや漫画が作れるように設計するため、必要となる機能を洗い出した上で削ってゆく作業や、実装機能がFlashで実現可能かどうかを検討・実証する過程に苦労しました。キャラクタ、ストーリーともに「自動作成」というおもしろ機能があるので、ぜひ試してもらいたいところです。
GIFアニメやFLVに書き出す機能もあり、またHTMLオプションで書き出せば、ブラウザで閲覧できる仕様にもしています。1コマずつ画像を閲覧したり、FLVが見られるプレイヤーも一緒に書き出したりしますので、例えばFLVプレイヤーを持っていなくても、作品を楽しむことができます。
キャラクタやストーリーの編集ファイルを書き出したり、読み込んだりもできます。メールに添付して送るなどして、ユーザ同士でお互いの作品を交換することも可能です。キャラクタの共有、漫画の連作や、作品をblogに貼って見せ合うなど、おもしろい使い方ができるのではないでしょうか。プロフィール画像はもとより、資料のワンポイントで作品を使ったりもできると思います。GIFアニメやFLV書き出しで、簡単なパラパラ漫画も作ることができます。自由な使い方で楽しんでもらいたいですね。
今後は、要望を取り入れた機能やアイテムの追加、違うデザイナーによるキャラパーツの作成や海外版にもチャレンジしてみたいと思っています。
(フジテレビ ビットスタジオ)