ソフトを開発しようと思った動機、背景
一番の動機はWindows 7への対応にある。昨年10月のWindows 7発売より、当社「Utilitiesシリーズ」のWindows 7への対応に関するお問い合わせをユーザさまより多数いただいていた。社内でもWindows 7の発売は拡販につながる大きなビジネスチャンスと捉えており、担当部門としては対応商品の一日も早いリリースが最優先課題となっていた。それでも、単にWindows 7への対応のみであれば、比較的すばやいリリースは可能だ。しかしながらWindows 7の発売以降、市場投入が急速に進む64bitパソコンへのネイティブ対応や、Window 7 対応とあわせて、ユーザさまよりご要望の多かったWindowsマルチOSへの対応なども実現することで、より多くの方々にご利用いただけるよう鋭意商品開発を行った。
開発中に苦労した点
開発面ではWindows 64bit版へのネイティブ対応が最も苦労した。現在市販されている64bit対応ソフトは、32bit版のアプリケーションをそのまま64bit版のWindowsパソコンで動かすもの(WOW64:Windows-On-Windows 64対応)がほとんどだ。この場合、厳密には64bitパソコンのパフォーマンスをフルに生かすことができない。パソコンの高速性・快適性を回復し、維持するという本商品の利用目的を考えれば、64bitパソコンのパフォーマンスを生かせるネイティブ対応は必須であった。
もちろん、これまで32bit対応のみだったものを64bitにも対応させるとなると、さまざまな点で配慮が必要となる。そのため、いままで以上の工数を必要とした。さらに検査の段階では、32bit/64bit双方の環境で実施する必要があるため、こちらの工数は単純に2倍。さらに今回マルチOS対応(Windows 7/Vista/XP)も行ったため、検査時間は極めて多大なものとなった。
ユーザにお勧めする使い方
前バージョン同様、すべての機能をインストールしたら「ワンクリック全自動クリーナー」「ディスクのデフラグ」「Windows起動の高速化」の三大機能を実行してほしい。その後、「Windows起動時間の測定」でパソコンの起動時間を計測すれば、お使いのパソコンが飛躍的に高速化されていることを実感していただけると思う。
また、利便性の面では、新機能の自動ログオンツールバーも活用してほしい。IEのツールバーに組み込まれ、ワンクリックでWebサイトのID/パスワード入力を行うことができる。ログオン操作の大幅な簡略化を実現することが可能だ。
そのほか“パソコン初級者でも迷わず利用できる”というわかりやすい操作性は本商品でも継承。メニューボタンを選択すると簡単な機能説明が表示されるなど、さらなる操作性の向上も図っており、使いやすさもあわせて実感していただけると自負している。
((株)インターコム)