稼働中のWindowsを停止させることなく、ハードディスク全体のバックアップ(ホットイメージングバックアップ)を取れるソフト。デュアルコア/クアッドコアCPUにも対応し、高速に動作する。「PowerX ActiveImage Protector Pro」は、物理ドライブまたはボリューム(論理ドライブ)単位でのバックアップを、わかりやすいウィザード(対話)形式で行えるソフト。バックアップ方法をウィザードで設定して、すぐに実行したり、スケジュールで自動実行させたりできる。パソコンにインストールして実行できるほか、CD-ROM起動で利用することも可能(コールドイメージングバックアップ)。バックアップイメージの圧縮化や暗号化にも対応し、復元も簡単に行える。Windows 7にも対応する。
メイン画面は「コンソール」と呼ばれ、バックアップ設定の作成のほか、バックアップイメージの復元や検証、イメージのマウント/マウント解除といった操作をウィザード形式で行える。実行中のタスクや登録済みのスケジュール、実行履歴などを確認することもできる。
バックアップイメージの作成に際して設定できるオプションは、(1)圧縮(低圧縮または高圧縮)、(2)パスワード保護、(3)暗号化(RC5またはAES)の三つ。さらに、高度なオプションでは、スナップショットの実行前または実行後およびイメージファイルの作成後に自動でスクリプトを実行させたり、作成されたイメージを分割したり、タスクの優先順位を指定したりもできる。スクリプトはcmd/bat/vbsの各形式に対応する。
実行のタイミングは「直ちにバックアップ」または「スケジュール・バックアップ」を指定することが可能。スケジュール・バックアップでは、
- 一回のみ(指定した日時に一回だけ実行)
- 週単位(曜日)指定(実行する曜日と開始時刻とを設定する)
- 月単位(実行日)指定(実行する日付と開始時刻とを設定する)
から選択・指定できる。週単位/月単位では、フルバックアップと増分バックアップのそれぞれで個別にスケジュールを指定できるほか、保存するバックアップの世代数や、古くなった世代の削除方法も指定できるようになっている。作成されたバックアップイメージは、ドライブ単位またはボリューム単位での復元に加え、仮想ドライブとしてマウントすることも可能で、普通のドライブ同様にエクスプローラなどでアクセスして、ファイル/フォルダ単位で復元できる。また、ドライブ単位で復元する際、ドライブ内に複数のボリュームがある場合は、特定のボリュームだけを除外して復元したり、複数のパーティションサイズを(元の比率に応じて)拡大して復元したりすることも可能だ。
そのほかにも、
- 作成されたイメージファイルの検証
- リカバリーディスクの作成
- スケジュール実行時のメール通知
など、多彩な機能を備えている。