幼なじみの少女の命を救うため、悪魔と契約した者を殺す旅に出る主人公の物語。悪魔と神の力が宿る宝石に運命を狂わされた人間たちの物語
「Romance of Devil Stone」は、「デビルストーン」と「ゴッドストーン」という2種類の宝石をモチーフにした中編RPG。ゲームの舞台となる世界には、「ストーン」と呼ばれる不思議な力を持つ宝石が存在した。ストーンから引き出される力は「魔法」と呼ばれ、この力を求めて多くの人々が争いを繰り返した。繰り返される戦いの中で最も恐れられたのは、悪魔を宿した石「デビルストーン」を持ち、強大な魔力を振るう契約者たち。その契約者に対抗できたのは、神の力を持つ石「ゴッドストーン」を持つ勇士たちだけだった。
契約者と勇士との戦いは熾烈を極めたが、最終的に両者の消滅という形で幕を閉じる。彼らが消え去って間もなく戦争が終わり、やがて平和な時代が訪れるが、200年後に再び争いの時代に突入する。世界四大国家のひとつ「イシュタル帝国」が、世界各国に侵攻をはじめたのだ。世界を救うために立ち上がったのは四人の英雄。「四英雄」はゴッドストーンを使い、デビルストーンを持つイシュタル皇帝と戦う。四英雄の活躍で、世界は安息の日々を取り戻すが、彼らはいまだ帰らず、イシュタル帝国は沈黙したまま。デビルストーンとゴッドストーンの戦いは、いまなお続いている。
ゲームの主人公は、憤怒の悪魔「サタン」の契約者「キルバート」。キルバートの故郷「ウェルキレオ村」が、かつてイシュタル帝国の襲撃を受けたとき、幼なじみの少女「ハリエット」のおかげで、キルバートは難を逃れることができた。しかし、この襲撃でキルバートは友人と母親を亡くしてしまう。
さらに悪いことに、ハリエットがゴッドストーンに宿る神「セラフィム」に体を乗っ取られていることが判明。セラフィムは「悪魔との契約者たちを抹殺しないと、ハリエットの体を破壊する」と言い、キルバートを脅す。キルバートは仕方なく、体内にセラフィムが宿ったハリエットとともに、契約者たちを殺す旅に出る……。
攻撃を視覚的に確認できるバトルシステムに注目
戦闘システムは、シンボルエンカウント形式のサイドビューバトル。敵シンボルにエンカウントすると戦闘画面に切り替わり、バトルがはじまる。画面の右側に味方キャラクタ、左側に敵キャラクタ、右下にはパーティメンバーのステータスが表示される。表示されるのは、キャラクタの体力を表す「HP」、攻撃や回復などのスキルを使用するのに必要な「SP」のほか、ゲージがたまるとバトルコマンドが表示され、キャラクタの行動を決定できる「タイムゲージ」と、キャラクタのテンションがわかる「テンションゲージ」だ。
HP/SPのほかにLP(Life Point)、PLP(Party Life Point)も設定されている。LPは個人の生命力を表し、戦闘不能になると1減少する。0になると、戦闘終了後にHPの全回復が行われなくなる。PLPはパーティ全体の生命力を表し、全滅すると1減少。0になるとゲームオーバーになる。
バトル中のコマンドは「Attack(物理攻撃)」「Skill(スキル攻撃)」「Guard(防御)」「Item(アイテム使用)」の4種類。攻撃の強弱は3段階から選ぶことができ、攻撃するとSPが回復する。強攻撃は攻撃力が高い分、SP回復量は少なく、弱攻撃は威力は低いが、SP回復量は多い。HP/LP/PLPは、街中にある宿屋やフィールドマップ上のヒールポイントで回復することが可能。SPだけは、Attack攻撃で回復させることになる。
戦闘システムで特徴的なのが「Correctional Effect」。戦闘中に敵に与えた(あるいは敵から受けた)ダメージ量に対する環境、状態、属性などの影響度が視覚的に表されたもので、バトル中に画面左上および右上に表示される。「Correctional Effect」によって「どの攻撃がどのくらいダメージに影響したのか」を把握できるようになっている。
「Correctional Effect」には「必ず発生するもの」「一定確率で発生するもの」「故意に発生させることができるもの」などがある。通常攻撃にはじまり、ポジショニングや防御、テンション、属性、フォーメーションなどまで、さまざまな要素が「強攻撃×1.5」「遠距離×1.25」「興奮攻撃×2.0」といった文字で表示される(なかには「貧乳×2.0」という謎のものまである)。