1本で静止画・動画の編集から、DVDのオーサリングや再生などまでに対応するマルチメディアスイート。「Digital Studio 2010」は、フォトレタッチや画像管理、オーサリングなどの機能を持つ、複数のアプリケーションが統合されたマルチメディアスイート。
- フォトレタッチ機能を搭載した「PaintShop Photo Express 2010」
- ビデオ編集・管理を行える「VideoStudio Express 2010」
- DVDオーサリングを行える「MovieWriter 2010」
- DVDや動画、音声を再生できる「WinDVD 2010」
の4本で構成される。インタフェースが統一され、すべてのアプリケーションを同じ操作性で使うことが可能。Windows 7の新機能「Windows Touch」にも対応する。特徴のひとつがWindows Touch(マルチタッチ)に対応していること。OSがWindows 7で、タッチスクリーン機能を搭載したパソコンであれば、画面を指で触れて操作できる。画面のズームイン/ズームアウトや画像の左右回転を2本指で簡単に行うことが可能だ。
自動編集機能が強化された「PaintShop Photo Express 2010」では、フォトレタッチに詳しくない人でも、簡単に高画質な画像を得ることが可能。特に、画像サムネイル一覧からダブルクリックだけで呼び出せる「簡単編集」モードでは、傾き編集や赤目補正、画像トリミングのほか、明るさやコントラスト、シャープネスなどの補正をすべてワンタッチで行えるようになっている。画像フィルタや画像の枠(フレーム)、画像の微調整などの機能も、アイコンが多用されたインタフェースから簡単に呼び出すことができる。
「VideoStudio Express 2010」は、はじめてでも戸惑うことなく動画編集を行えるソフト。「PaintShop Photo Express 2010」同様、動画サムネイルをダブルクリックするだけで「簡単編集」を開始でき、動画の部分切り出しや分割、静止画保存などを行える。動画のホワイトバランス調整や明るさ調整、ノイズリダクションなどのビデオフィルタ機能も備える。
「より詳細な編集を行いたい」というユーザには、ストーリーボードを用いた編集機能も用意されている。カット編集のほか、トランジションエフェクトやタイトル、ナレーションの付加などを行うことが可能。特にユニークなのが、デジタルカメラで撮影された写真も動画編集の対象にできること。静止画にもパン&ズームやトランジションなどのエフェクトを適用することで、単なるスライドショウとは一線を画す、表現力のある作品を作成できる。
編集結果はファイルとして保存できるのはもちろん、YouTubeにアップロードしたり、ポータブルメディアプレイヤーにコピーしたりすることも可能。DVDへの書き込みは「VideoStudio Express 2010」でも行えるが、より凝ったオーサリングは「MovieWriter 2010」で行う。
「MovieWriter 2010」には、Blu-ray Discのオーサリング機能こそ搭載されていないが、ハイビジョン解像度の動画編集が可能で、従来のDVDにハイビジョン動画を記録する「AVCHDディスク」の作成にも対応する。作成した動画ファイルやDVDは、マルチメディアプレイヤー「WinDVD 2010」で鑑賞できる。