対戦に勝利することでアドベンチャーゲームのストーリーを進めてゆく、ユニークなタイピングゲーム。「三毛猫ハ月夜ニ舞フ? Typing」は、アドベンチャーゲームと一体になった対戦型のタイピングゲーム。プレイヤーは、アドベンチャーゲームの主人公となって事件の謎を追い、その途上で出会うキャラクタとタイピングゲームで雌雄を決する。タイピングなしでアドベンチャーを楽しんだり、(アドベンチャーゲームと関係なく)対コンピュータ戦やネットワーク対戦を楽しんだりすることも可能だ。
ゲームの主人公は、「松嵜(まつさき)市警察署」に勤務する若き刑事「安田浩介」。浩介は、子どものころからの憧れである刑事になったものの、まったく事件の起きない松嵜市の平和さに退屈し、いつしか仕事に対して不真面目で、やる気のない人間になっていた。そんな平和な松嵜市で、全身をズタズタに切り刻まれた死体が発見される。残酷な猟奇殺人かと思われたが、ひとりの奇妙な少女の出現により、事件はさらに混迷を深めてゆく。少女の名前は「フィリア・ラ・リズリール」。フィリアは異世界人で、事件には彼女の世界の魔法が関わっているかもしれない……。
ゲームは大きく分けて「アドベンチャーパート」と「タイピングパート」とで構成される。ストーリーの中で他のキャラと対立すると「タイピングパート」となり、タイピングゲームで勝敗を決するという流れ。タイピングパートは、それぞれ内容の異なる三つのラウンドからなる。
「ラウンド1」は、出題された共通の文字列を相手より早く入力する、早打ち対戦型のタイピングモード。「ラウンド2」は、それぞれ異なる単一キーの問題を、ミスなく早く入力するラウンド。次のラウンドで使う「アタックゲージ」「スキルゲージ」をためる目的もある。「ラウンド3」はファイナルラウンド。タイピングで「アタックゲージ」「スキルゲージ」「ストックゲージ」をためて、必殺技や超必殺技、キャラごとに異なる「スキル」と呼ばれる特殊技などを発動させる。相手にダメージを与えたり、自分のダメージを回復させたりしながらゲームを進め、制限時間終了後に残っているHPの多い方が勝ちとなる。
「ラウンド3」には、
- TM-01AT(アタックモード)
- TM-02DS(ダメージストーンモード)
- TM-03SS(スペシャルスキルモード)
の各タイピングシステムがあり、どのモードを使って対戦するかはプレイヤーが選択することが可能。タイピングの難易度も5段階から選べるようになっている。「アドベンチャーパート」はその名の通り、純粋にアドベンチャーゲームを楽しむためのもの。「アドベンチャーパート」をプレイせず、タイピングゲームのみを楽しむことも可能で、6人の中から好きなキャラクタを選んで対戦したり、他のプレイヤーとネットワーク対戦で腕を競ったりもできる。