地下都市“メトロ・アングラ”で暮らす主人公が、仲間たちの力を借りて、まだ見ぬ地上世界を目指す物語。謎に包まれた地上世界を目指し、少年少女たちの冒険がはじまる
「メトロ・アングラ」は、地下世界“メトロ・アングラ”から脱出するために、ダンジョンを上ってゆくという設定のRPG。メトロ・アングラにはいくつかの街が存在し、それぞれの街を結ぶ通路にはマモノが生息している。地下に住む人々の生活は、これらマモノの肉や加工食品、燃料によって成り立っていた。
主人公「ネコタヒロユキ」は、メトロ・アングラの地下18階にある街「セキエイ」に住む少年。セキエイには、体の一部に痣(あざ)を持つ人々が暮らしていた。ある日ネコタは、友人の少年「ナカジマ」から、自分たちの生活がマモノの肉や細胞を加工したもののほかに、「地上から支給された食品」で成り立っていることを知らされる。ナカジマによると、ガスや石油などの燃料も、地上で精製されたものがパイプを通って支給されているとのこと。地下に住む人間たちの基本的な部分が地上に依存していることを知らされたネコタは、地上に興味を持つ。
しかし、地下の人間には地上の情報はまったく知らされていない。歴史書にも「数百年前に祖先が地上から来た」と記されているだけで、その存在は謎に包まれていた。周囲の大人たちも、地上についてまったく疑問を持っていない。そのことを不気味に感じたネコタは、地上世界の謎を解き明かすため、ナカジマや幼なじみの少女「マユ」とともに冒険へと乗り出す。まずは地下14階〜12階にある「アマルガ」の街を目指し、ネコタたちはセキエイを飛び出す……。
武器、防具、ツールは「ハガネ」から精製する
戦闘は(基本的に)ランダムエンカウント形式が採用され、一部のボスのみがシンボルエンカウントとなっている。エンカウント率は【Shift】キーを押すことで切り替えることが可能。通常の「ノーマル」モードと、マモノに遭遇する確率が上がる「サーチ」モードの2種類が用意されている。
戦闘での基本コマンドは「戦う」「Auto」「逃げる」の3種類。「戦う」か「Auto」を選ぶと、マモノとのバトルに突入する。マモノに対する攻撃方法は物理攻撃またはスキル攻撃。使用可能なスキルは、キャラクタのレベルが上がるにつれて増えてゆく。メトロ・アングラのさまざまな場所に設置された本棚の本を読むことで、習得できるスキルもある。スキル攻撃は物理攻撃よりも威力が高く、全体攻撃など、便利なものが多数ある。
各キャラクタには、Vp(バイタルポイント)とSp(スキルポイント)が割り振られ、敵から攻撃を受けるとVpが、またスキルを使用するとSpが減少する。Vpが0になったキャラクタは「瀕死」になるが、戦闘が終了するとVp1の状態で復活する。全員が瀕死の状態になってしまうとゲームオーバー。VpもSpもメトロ・アングラの各所に用意された「ベッド」で休むことで回復する。
「メトロ・アングラ」には「お金」という概念は存在しない。回復アイテムなどの消耗品やキャラクタが装備する武器や防具などはすべて、マモノから調達することになる。マモノには「金属」「動物」「植物」「バイオ」の4系統があり、倒した際に手に入れられるアイテムがそれぞれ異なる。入手できるアイテムは、
- 金属系マモノ:武器や防具、その他のアイテムに加工することができる「ハガネ」
- 動物系マモノ:Vpを回復する「マモノ肉」や最大Vpを上昇させる「マ心臓」
- 植物系マモノ:Spを回復する「マモノ菜」や最大Spを上昇させる「マ繊維」
- バイオ系マモノ:攻撃力や防御力など各種ステータスを上昇させる細胞など
となっている。これらのアイテムの中で、特に役立つのが「ハガネ」。ハガネからは武器や防具のほか、扉を開ける鍵や障害物を壊す道具などの「イベントツール」を作ることができる。いざというときに必要となるので、なるべく多くのマモノを倒して、たくさんのハガネを得ておきたい。加工済みのアイテムをハガネに戻すことも可能だ。