第二次世界大戦で使用された戦闘機や爆撃機による空戦を楽しめるドッグファイトシューティングゲーム。敵味方多数の軍用機が入り乱れる中、パイロットとして参加して空戦を戦い抜こう。史実をもとにした大規模な空戦をプレイできる、難易度の高いゲーム
「The Wing Bluff Light」は、第二次世界大戦の軍用機による戦闘をモチーフにしたシューティングゲーム。零戦、P-51、スピットファイアなど、第二次世界大戦で実際に使われた世界各国の戦闘機や爆撃機が約150種類も登場し、実機データをもとにした挙動が再現される。戦闘機同士のドッグファイトだけでなく、爆撃機の迎撃や敵基地への奇襲、空母機動部隊同士の決戦など、多彩なミッションにチャレンジすることが可能。オリジナルのミッションを作成することもできる。
ゲーム画面はサイドビュー方式。プレイヤーはパイロットとなり、搭乗する機体をミッションごとに選んで、基地から出撃する。画面は、機体の高度の変化に応じて上下にスクロールし、横方向の飛行で左右にスクロールする。画面サイズに制約されることなく、自機を縦横無尽に操って、敵味方の機体が多数参加した大規模な空中戦を楽しめるよう工夫されている。
操作はキーボードで行う(ジョイパッドでの操作も可能。キーコンフィグ機能は用意されていない)。【↑】/【↓】キーで機首の上下、【←】/【→】キーで飛行方向の変更および自機の加速・減速を行う。【Z】キーは機銃の発射、【C】キーは爆弾の強制投棄。【X】キーは副武装の使用(副武装がないときはロール)、着陸中は武装交換となっている。ロールは、機体を前後軸を中心として回転させる動作のことで、
- ロールを行っている1秒弱の間は、敵弾をすべてかいくぐれる
- ロール中は、加速・減速性能が向上する(ロール中に減速すればクイックターンができ、加速すれば一時的に最高速度以上の速度を出すことができる)
- ロール中は重力を無視した反転や緊急上昇が可能
といった効果がある。ただし、ロールを行うには「Pilot H.P.」が必要で、ロールを連発してPilot H.P.を失ってしまうと、回復するまでロールを使えなくなる。爆弾や魚雷の威力を最大限に発揮させ、敵艦を撃沈しよう
「副武装」は「爆弾」「ロケット弾」「魚雷」「リペアパック」の4種類。使用する機体によって、装備の可否や最大搭載数が異なる(リペアパックを除く)。各戦闘機には機体の耐久力を示す「Plane H.P.」と「燃料」とが設定され、燃料が切れると弾切れになり、Plane H.P.がなくなると機体は爆発する。
「爆弾」は、対地・対艦攻撃で使用でき、着弾時の落下速度が大きいほど、威力が増す。そのため、急降下爆撃を行うことが威力・命中率の両面で有効。ただしその際、操縦を誤って機体が地面や水面と接触するとダメージを受け、Plane H.P.が減少する。ダメージの度合いによっては一発で機体が破壊・炎上して、ゲームオーバーとなってしまう。
「魚雷」は、水上ユニットにのみ使用でき、水面を一定距離進んだのち、爆発する。ただし、できるだけ水面ギリギリで、水平に近い状態で投下しないと不発になる。爆発のポジションが敵ユニットの中心に近いほど威力が増すため、投下する距離の見極めが重要だ。
「ロケット弾」は対地・対空攻撃用。ただし、戦闘機のようなすばやく動き回る敵に対して使っても、命中はほとんど期待できない。「リペアパック」は、使用すると機銃弾、燃料、Plane H.P.を回復させることができる。
機体の操作は、進行方向のカーソルキーを押し続けると加速し、キーを離して水平飛行することで、速度を保ったまま飛行することができる。機首を上げて飛行し、上昇し続けると、一定高度を超えたところから飛行速度がどんどん低下する。高度を上げすぎると、燃料の消費も激しくなる。逆に、機首を下げて降下するように飛行すると、キーを押さなくても加速することができる。
減速するには、進行方向と逆向きのカーソルキーを押す。さらにキーを押し続けて速度が0になると、方向転換する。もちろん完全な失速状態になるので、低空での方向転換や空戦中の急激な方向転換の繰り返しの際には、そのまま墜落して地面に激突しないように注意しよう。墜落する前に加速して揚力を得ることで、再び安定飛行できるようになる。
まずはチュートリアルのミッションをやり込んで、操縦テクニックを徹底的に磨こう
用意されたゲームモードは「TUTORIAL」「SINGLE MISSION」「APPEND MISSION」「DEMONSTRATION」の4種類。「TUTORIAL」は、機体の操作方法やゲームのルールなどをマスターするための練習モード。「基本操縦・着陸訓練」「模擬空戦」「爆撃訓練」「対戦闘機空戦」など、計9種類のチュートリアルがある。「The Wing Bluff Light」では、他の多くのゲームとは異なり、このチュートリアルを納得いくまでじっくりとやり込むことが何より重要。一番最初の訓練で、自機を破壊炎上させたり、傷つけたりすることなく着陸できるようになるだけでもかなり苦労する。ミッションの前に表示される説明文をじっくりと読んで、基本ルールやテクニックなどをしっかりと把握することも重要だ。
「SINGLE MISSION」は、独立したミッションをプレイするメインモード。「真珠湾奇襲作戦」「ガダルカナル上陸作戦」「トラック島防空戦」など、実際に行われた局地戦をモチーフにした日本サイドのミッションが6種類、「ダンケルク撤退作戦」「バトル・オブ・ブリテン」など、イギリス・アメリカサイドのミッションが7種類、「エル・アラメインの戦い」「スターリングラード反攻作戦」など、ドイツ・ソ連サイドのミッションと仮想ミッションなどが7種類の、計20種類が用意されている。各ミッションでは出撃前に搭乗する機体を選べるが、ユニークなのは敵陣営の機体も選択できること。ミッションの成功、失敗に関わらず、自機が破壊された時点でゲームオーバーとなる。
「APPEND MISSION」は、プレイヤーが作成した追加ミッションをプレイできるモード。追加ミッションは自分自身で作成できるほか、公式サイトの投稿掲示板からダウンロードすることもできる。
「DEMONSTRATION」は、戦闘機同士の空戦デモを閲覧できるモード。登場する二つの編隊それぞれの戦闘機の機種、機数、初期配置(編隊、ランダム)、練度を自由に設定して戦わせることが可能。プレイヤーは、デモ専用機「冥龍」を操作して、空戦の模様を眺められるようになっている(プレイヤーが参戦できる裏技も用意されているとのこと)。