開発のきっかけ
最初に「なんでもオルゴール」を作成したのは、もう随分前になります。それまで業務(仕事)に使うためのデータベースアプリケーションを主体にプログラミングをしていましたので、「これからは自分のためのソフトを自作しよう」と方向を転換したことからはじまります。基本的に、ほしいソフトがどこかで見つけられれば、わざわざ自作せずにそれを使いますが、満足できるものが見つからなければ、時間がかかっても自作して(「画像の標題」「曲名ピックアップ」など)います。ということで、「簡単にデータを作れて、バックグラウンドに流せるオルゴールソフト」ということで、これを作成しました。
なぜオルゴールなのか
当時、家の近くに図書館があってよく行ってましたが、閉館時間になるといつもオルゴールのCDが流れて、それが気に入ってました。もともと子どものころからオルゴールが好きでしたので、好きな曲のオルゴールがあったらよいなと思っていたわけです。本物のオルゴールで何曲も揃えるのは大変ですが、パソコンオルゴールなら、簡単にデータを作成して、何十曲ものオルゴールを作れます。オルゴールのCDも何枚か持っていますが、オルゴールってやっぱりドラムとかディスクとか、演奏の情報を与えることで音楽ができるもので、CDで聞くのはオルゴールの本来の姿ではないという思いを持っています。
ソフト作成の苦労話
ひとつはマルチメディアを扱うことによる技術上の問題──タイマや画像処理関係です。DirectXを使えば問題ないのでしょうが、そこまでは考えていません。特に画像処理関係ではなかなか動作が安定せず、画像が乱れたりということもありましたが、最近のバージョンではかなり安定させることができました。もうひとつは資料の調査です。携帯着メロ用にMLD形式のファイルでも保存できますが、このファイルの規格が一般には公開されていないので、インターネットで調べるなど、いろいろな方法で調べました。シェアウェアとしたのも、この資料調査のための費用がばかにならないためです。
使い方いろいろ
一番オーソドックスなのは「ネット上でMIDIファイルを集め、それをプレイリストに登録してオルゴールで演奏する」というものです。さらに、オルゴールのイメージに合うように適当に編曲して保存しておく(個人的利用の範囲内で著作権の侵害とならぬようご注意ください)、もっと進めば自分でデータを作成したり、作曲したりなども。「オルゴール用の曲はそんなにたくさんはないけど、MP3の曲がたくさんある」ということなら、それらを混在させてプレイリストに登録し、バックグランドミュージックとして楽しむなど。演奏モードでの使用はヘルプを見なくとも、だいたいわかると思いますが、作成モードでの使用は、ぜひヘルプを参照してください。
今後の予定ほか
最初に書いたように、これは使うためのソフトです(当たり前のことですが。ソフト開発が趣味になってしまうと、使うことより作ることが目的になって、「できてしまったらおしまい」という例も世の中にはある)ので、今後とも(永久に?)改良を重ねてゆくつもりですが、いまのところ大きな機能の追加等は考えていません。ソフトに同梱してあるヘルプに「作者あとがき」がありますので、よろしければそちらも見てください。使用してみての感想やバグ、要望などありましたら、ぜひメールをお願いします。m(_ _)m お便りをお待ちしております。(^_^)/~
(小泉)