マウスクリックで文字を入力できる“子ども専用”のメールソフト。キーボードを使えなくても、メールを送受信できる。「JKidsMail」は、小さな子どもがマウス操作だけでメールをやり取りできるよう、さまざまな工夫がされた電子メールソフト。ひらがなが読めれば、メールを送受信することが可能。あらかじめ登録された特定の相手に対して、テキストメールを送信できる。メールの件名によって、子ども宛てのメールのみを絞り込み表示させることもでき、不要なメールを子どもに見せずにすむ。
メイン画面は、受信メールリストとビューアだけのシンプルな構成。ツールバーにあたる部分には、あらかじめ登録した子どもの名前が表示されるほか、「メールをかく」「おくったメールをみる」の2個のボタンがあるだけ。受信は自動受信のみ。返信メールの受信間隔で子どもを不安にさせないよう、受信間隔は秒単位(初期値では10秒)で設定できるようになっている。
受信では、メールボックス内のメールすべてを受信するが、リストには子ども宛てのメールと子どもが送信したメール(送信内容を自分宛てにも送った場合)だけを表示させることが可能。メールの利用に際して、わざわざ子ども用のアカウントを用意する必要はなく、親のアカウントと共有しても、親宛てのメールを子どもが読んでしまうことはない。
メールの作成画面には、五十音順のひらがな、記号、数字、アルファベットのボタンが並び、マウスでクリックするだけでメールを書くことができる。ひらがな/カタカナ、アルファベットの大文字/小文字を切り替えることも可能だ(漢字変換機能はない)。
キーボード練習のための画面も用意されている。メール作成画面で入力した文字が「キーボードのどのキーを押せば入力できるのか」を強調表示で教えてくれるもので、例えばメール作成画面で「が」ボタンを選ぶと、キーボード練習画面の「G」が赤色で、「A」は黄色で表示される。
送信先は、あらかじめ登録した最大五つまでのアドレスに限定される。登録した送信先がボタンとして表示され、書いたメールはボタンを押すだけで当該アドレスに送信される。
サーバや送信先などを指定する設定画面は、パスワードで保護することが可能。誤って子どもが設定を変えてしまうなどの事故を防ぐことができる。サウンド機能も備え、メール作成画面のボタンに対応する音声ファイルを用意すれば、マウスオーバーまたはクリック時に文字を読み上げさせたり、入力したメールを読み上げさせたりできる。