「順太郎クン」は、アプリケーションやコマンドのショートカットを作成し、連続して自動実行するためのソフト。リストに実行ファイルを登録することで、順番にしたがって自動実行シークエンスが作成され、ショートカットとして保存される。実行リストはグループ単位で構成され、グループを使い分けることにより、さまざまな実行パターンを作成することが可能。指定した曜日・時刻に実行されるようにしたり、パソコンに負荷をかけないよう、待ち時間やCPU使用率などを実行条件にしたりすることもできる。

（実行される）ファイルの設定では、ファイルの名称、パス、引数、作業フォルダに加え、「待ち設定」として「タイムアウト」「CPU使用率」「HDD使用率」の各項目を設定することが可能。タイムアウトは、実行までの待ち時間を指定できるもの。CPU使用率/HDD使用率では、指定パーセンテージ以上の負荷がかかっている場合、待機するように設定することが可能。HDD使用率は、全ドライブまたは個別のドライブで指定できる。実行時のウィンドウ表示は最大化/最小化/非表示などから選択できるようになっている。

グループ設定では、グループ名のほかに実行回数や時刻を指定することが可能。実行回数は「なし」「1回」「毎日」「毎週」から選ぶことができ、毎週の場合は曜日を指定できる。さらに「監視プログラム」を指定することにより、特定のアプリケーションが起動されるまで実行を停止させることも可能だ。

本文中でも紹介したように「順太郎クン」は、実行手順の記録されたショートカットを作成するのが目的で、そのためデスクトップやスタートアップ項目に直接、ショートカットを保存するようになっているのもポイントのひとつ。「いったんショートカットを保存して、そこからスタートアップ項目として登録する」といった手間は不要だ。ショートカットファイルの名前にはグループ名がそのまま利用される。実行内容に応じたわかりやすいグループ名をつければよい。

WSH（Windows Scripting Host）やPowerShellのようなスクリプト言語までは使いこなせないが、簡単に使える自動実行ソフトがほしいという人にはぴったりのアプリケーションだ。

開発中に苦労した点
苦労したところはあまりありませんが、ひとつ述べるならば、最近追加した機能でしょうか。CPUとHDDの使用率を見ながら次のソフトを起動する部分で、急激な使用率の変化でも滑らかに判断するように計算ロジックを考えたことです。まだ、完全な納得はできていませんが。

ユーザにお勧めする使い方
グループ管理を基本にしており、さまざまな起動の順番を管理することができます。基本としては、ログイン後の各種ソフトの起動順序をコントロールすることだと思いますが、そのほかに「付箋帳」と合わせて指定時刻に一連の動作を行わせるようなこともできます。

今後のバージョンアップ予定
現在、要望が寄せられた場合に、検討して機能追加することに重点を置いています。必ず反映されるわけではありませんが、前向きに考慮させていただいています。