「Telopper」は文字通り、デスクトップに文字列をテロップで表示させることができるユーティリティ。テロップはデスクトップの右端から現れ、左側に流れるように表示される。表示時間を設定することも可能で、指定時間が経過するとテロップが消える。表示させる文字列の内容や表示位置、文字が流れる速度なども細かく設定できる。

テロップの表示内容は、メイン画面のリストに登録する。文字列と表示時間とを組み合わせて登録し、複数の組み合わせを登録しておくことが可能。複数のテロップを同時に（一列で）表示させることもできる。設定できる表示時間は最大60分まで。

テロップの文字色やフォント、表示位置、移動速度なども詳細に設定できる。文字列では色に加え、影を指定することも可能。色は白、黒、黄、赤から、影は補色、白、黒から選択できる。色はRGBで指定することも可能だ。文字サイズを指定することもでき、「小さい文字」「普通」「大きい文字」のほか、pixel値で指定することもできる。

起動オプションで設定画面を省略し、リストで選択したテロップ（複数可）をすぐに表示させて、自動終了させることも可能。「Telopper」をWindowsのスタートアップやタスクに登録しておけば、Windows起動時や予定の時刻に自動的にテロップ表示を行わせることもできる。

ただし、テロップのスタイル（フォント/サイズ/色）設定は1種類で、複数のテロップを選んだ場合も、一列に連続して表示される。複数のテロップを登録しておくことで、画面上にいくつものメッセージを同時に表示できるのは便利だが、できれば、個別のテロップを複数行に表示する機能があると、もっと使い勝手が拡がると思う。

開発中に苦労した点
プログラムそのものはそう苦労なくできたのですが、CPUの負荷と表示の滑らかさのバランスをとるチューニングで少々悩みました。

ユーザにお勧めする使い方
バッチ起動が可能なので、スケジューラから呼び出すのを想定していますが、公開以来、想定以上にダウンロード数があり、一体みなさまはどのように使っているのか、本当は聞きたいぐらいです（笑）。最近、ホームページの掲示板にユーザさんから、テレビ局で使用している旨の書き込みがありましたので、どこかの番組で「Telopper」で作成したテロップが流れているのかもしれません。

今後のバージョンアップ予定
最近、テロップの描画色と左右のマージン設定を追加しましたが、これで現在のバージョンの予定ToDoとしては終わりです。ユーザさんからの要望などあれば、その時点で考えます。今後、ユーザさんからのニーズがあるようなら、テロップ自体をアプリとして別バージョンで再設計版を出すかもしれません（テロップバリエーションの追加、テキストと画像の組み合わせ、スケジューラ機能、ファイルインタフェース等）。ただ、再設計するには、使われ方のイメージをもう少し固める必要がありますので、開発の有無を含めて未定です。また、開発時にテロップの方式として検討したB案があり、これは時期をみて、少し試してみたいとは考えています。