既存のPDF文書に文字を入力したり、図形を描き込んだりできるソフト。“紙に文字を書くようにPDFにすらすらと”文字入力などを行える。「書けまっせ!!PDF」は、PDF形式で配布されている既存の電子文書や画像を「用紙」として取り込み、テキストを入力したり、図形を描画したり、画像を貼り付けたりできる電子文書編集ソフト。入力された文字や図形を「用紙」に重ね合わせ、新たなPDFを作成する。新バージョン「4」では、独自形式に加え、編集情報付きのPDF形式で保存できるようになったほか、タブ切り替えによる複数文書の編集も可能になった。数値指定による図形や画像などの配置、オブジェクトのグループ化やロックなどにも対応した。
「用紙」として利用できるのは、既存のPDFファイルと画像ファイル(BMP/GIF/JPEG/WMF/EMF/PNG)。さらに、スキャナから取り込んだ画像を直接「用紙」として利用することもできる。「用紙」を回転させたり、差し替えたりといったことも可能だ。
文字の入力はテキストボックスに対して行う。テキストボックスは任意の場所に作成できるほか、元データの枠線に合わせて自動生成させることも可能。既存の申請書などのPDFに文字入力を行う場合も、入力用の枠線と同じ大きさのテキストボックスが自動生成され、フォーム作成の手間が省ける。入力する文字のフォント/サイズや縦書き/横書きを指定できるほか、太字や斜体、アンダーライン、取り消し線などの装飾、右寄せ/中央揃えなどを指定することも可能。表示形式は「文字列」「数値」「通貨」「パーセント」「日付/時刻」「電話番号」「郵便番号」などを指定できる。
描画できる図形は、直線、自由曲線、折れ線や矩形、円、楕円といった基本的なものに加え、チェックマーク、蛍光マーカー、取り消し線、アンダーラインなど。画像(BMP/GIF/JPEG/PNGなど)を貼り付けたり、作成した印影を貼り付けたりといったこともできる。作成できる印影は「日付印」「認印」「画像を使用した印影」。文字や図形を隠せる「修正テープ」機能もある。
図形や画像、テキストボックスなどのオブジェクトの移動や配置は、マウスドラッグで行えるほか、1/10mm単位の数値入力で指定することも可能。複数オブジェクトの上/下/左/右端を整列させたり、幅/高さ/幅と高さを合わせたり、グループ化したりといったこともできる。
「計算」機能も搭載する。テキストボックスに入力された数値を計算することが可能で、四則演算はもちろん、平均、合計、切り捨て/切り上げ、IF/AND/OR/NOTなど、30種類以上の関数を利用して計算を行える。
そのほかにも、
- Excel/CSVファイルからのデータ挿し込み
- コマンドラインによる印刷やPDF出力
などの機能を備える。