入力中の文字を拡大し、わかりやすく表示してくれるソフト。画面が小さかったり、高解像度で表示される文字が小さく読みづらかったりする場合などに効果的。「TypingZoomer」は、文字の入力を検知し、入力中の文字をリアルタイムで拡大表示する常駐ソフト。入力中の文字に加え、「コピー」「切り取り」などでクリップボードに転送された文字列や、「ファイルを開く」「ファイルを保存する」など、Windows標準のダイアログボックスの入力項目にフォーカスが移ったときの文字列も拡大表示してくれる。パスワードなどの伏字は自動識別され、拡大表示されない。
文字の拡大表示は、もともとの文字入力欄が表示されたまま、半透明の「拡大表示画面」で行われる。本来の文字入力欄が隠されないため、自然に操作することが可能。拡大された文字は滑らかで、非常に見やすい。
拡大表示時の文字サイズや拡大表示画面の文字透明度は、ユーザが自由に設定することが可能。文字拡大率は50/75/100/200/300/400%の6種類から、文字透明度は大/中/小/不透明の4種類から選択できるようになっている(初期設定では、文字サイズは100%(82ポイント)、透明度は小が設定されている)。
拡大表示は、ファイルダイアログや各種設定ダイアログなど、Windows標準のダイアログボックスで、ドロップダウン型選択・入力項目(コンボボックス)や文字入力項目(エディットボックス)にフォーカスが移ったときに行われる。さらに、日本語入力システムや「Text Services Framework(TSF)」にも対応し、キー操作イベントが発生するソフトウェアーキーボードや、「メモ帳」の音声認識入力時などにも拡大表示が行われる。
通常は(スタートアップへの登録により)Windowsの起動と同時にタスクトレイに常駐して、キー入力を監視するが、一時的に監視を休止させたり、終了して常駐を解除させたりすることも可能だ。