“シンプルでわかりやすい”個人マネー管理ソフト。現金の出納や銀行口座の入出金に加え、ローンや投資信託、株式なども管理できる。「マスターマネー6」は、資産の管理と運用のためのアプリケーション「マスターマネー」シリーズの新バージョン。日常的な家計の記録はもちろん、長期のローン返済や投資信託などまでを総合的に管理できる。毎日の入金・出金を費目別に一覧表示できるだけでなく、現在の資産や負債の状況を自動集計したり、口座別の明細をレポート(報告書)表示したりといったことも可能。新バージョン「6」では、前年の予算や実績から予算を自動作成する機能が追加されたほか、通貨レートなどを入力している場合、差益損を評価する/しないを選択できるようになった。メイン画面(マネービュアー)などへの改良も行われた。
「マスターマネー6」では、財布や銀行口座は「資産アカウント」、クレジットカードやローンなどは「負債アカウント」として登録される。ユーザが毎日の入出金額(「アクチュアルデータ」と総称される)を入力することで、各アカウントの残高が自動的に集計される仕組み。「マネービュアー」と呼ばれるメイン画面は、横方向に日付、縦方向に収支費目などが並ぶ表形式で、各アカウントの残高も項目のひとつとして1日単位で表示される。
リストは階層構造形式。折りたたみと展開を行えるようになっており、費目別の細かなチェックはもちろん、家計全体を見通すのにも適している。「マネービュアー」の表示は1日単位のほか、週や月、四半期、半期、年に切り替えることが可能で、長期にわたる家計の把握もしやすい。
アクチュアルデータの入力は(基本的には)日付を指定して行うが、家賃のように毎月発生する支出などは、引き落とし日や回数(12ヵ月分)を指定して、まとめて入力することが可能(簡易一括入力)。効率的に入力できるようになっている。ローン用のアカウントも1回の返済額や返済回数、ボーナス併用の有無などを指定することで、一括入力を行える。
現金や銀行口座といった「家計」のほかに、株式や投資信託、国債や社債などの債券、金融商品などを「投資口座」として扱うことも可能。投資口座では銘柄の売買を記録することで、預かり金の額が変化する。投資口座を作ることで、収入のカテゴリーには利息や配当、支出のカテゴリーには手数料や税金などの費目が自動的に作成される。これらの機能を使って入力したデータは、「状況」を実行することで総合的に集計され、現在の資産や負債総額、収支などを確認できるようになる。前月末や前年同月末との比較も行える。
さらにレポート機能では、アカウントごとの合計や明細、予算と実績の対比、ABC分析、ローン明細などの報告書を作成したり、グラフ化して印刷したりすることが可能。アクチュアルデータを表形式で印刷したり、「マネービュアー」の表示状態そのままに印刷したりといったこともできる。
そのほかにも補助的な機能として、
- 日記やメモの入力
- CSVやTab区切りなどによるデータのインポート/エクスポート
- Palm OS用ソフトとの連携によるデータ入力
- ネットバンクやクレジットカードなどの電子明細データの取り込み
などを行うことが可能。入力したデータは自動でバックアップされる(ユーザが任意でバックアップすることも可能)。データのパスワード保護や再構築といった機能も備えている。