インクジェットプリンタのインク噴射量を制御することで、印字品質を保ったままインクを節約できるソフト。「inksaver」は、インクジェット方式のプリンタでの印刷時に濃度を調整することで、通常の印刷に比べてインク消費の低減化を図れるソフト。わかりやすい設定画面で、はじめてでも直感的に操作できる。新バージョン「3」では「セービング統計」機能が追加され、「inksaver」を使わなかった場合に比べ、実際にどの程度の節約効果があったかを確認できるようになった。Windows 7および64bit OSにも対応した。国内の主要インクジェットプリンタで動作する。
「inksaver3」では、アプリケーションからの印刷時に、自動的にプリンタの印刷操作を横取りし、インク消費が少なくなるよう濃度を調整する。これにより、「inksaver3」がインストールされていない場合に比べ、同じ内容を印刷出力した場合でも、インクの消費量を抑えられる仕組み。どの程度の“インクセービング”を行うかは、ユーザが自由に設定することが可能。まったく節約しない「0%セービング」(通常印刷と同量のインクを消費する)から、インクの消費量を1/4にまで抑えられる「75%セービング」まで、1%単位で任意に設定できる。
パソコンに複数台のプリンタが接続されている場合は、プリンタごとに設定を変更することも可能。「画質を重視する用途のプリンタではインクの節約を行わず、画質が必要とされないプリンタではインクセービングを増やす」といったことも簡単に行える。
「inksaver3」のインクセービングは、純正のプリンタドライバにあるドラフトモードのような単純な間引きとは異なり、濃度の調整のみで実現される(インクセービング率を上げれば、印刷の色は薄くなり、画像のコントラストは低下してしまう)。どの程度のセービング率で、どのような仕上がりになるかは、事前にサンプルページを印刷することで確認できるようになっている。
「『inksaver3』を使用することで、どの程度の費用が節約できるか」を予想したり、印刷履歴をもとにした統計から「どの程度の節約効果があったのか」を確認することも可能。インクの平均価格と年間使用数を入力すると、設定したインクセービング率に応じて「予想セービング額」が算出されるようになっている。インクはブラックインクとカラーインク、それぞれ個別に価格と個数を設定することが可能で、文書印刷が多い場合や写真印刷が多い場合などでも、精度の高い予想を行える。
さらに、新バージョンでは「セービング統計」機能が搭載され、印刷履歴による平均セーブ率などから、節約金額の推定値を確認できるようになった。「inksaver3」使用開始時から現在までのほか、期間を指定して節約金額を確認することも可能。目標金額を節約できたら、メッセージが表示される機能もある。