ファイル/フォルダの変更や削除などを監視・記録するソフト。「エラーログを監視し、エラーが発生したらメールを送信する」といったこともできる。「WatchFile」は、指定したファイル/フォルダを監視し、変更内容を記録するソフト。エラーログの監視やドライブ稼働状況のチェック、プログラムが使用しているワークファイルの調査、プロジェクトで作成しているソースファイルやドキュメントの変更状況確認など、さまざまな場面で威力を発揮する。監視結果はファイル保存することが可能。検出時にメールを送信したり、外部コマンドを実行したりといったこともできる。
メイン画面は「メイン」「サマリ」の2ペイン構成。画面左側の「メイン」では監視設定や結果表示を行い、右側の「サマリ」に結果の概要が表示される仕組み。設定終了後、「メイン」内の「監視」ページにある「監視開始」ボタンをクリックすると監視がはじまり、動作履歴や監視結果が同ページ内の「記録表示」テキストボックスに表示される。「メイン」には、「監視」のほかにも「項目」「動作1」「動作2」「設定」「説明」の各ページが用意され、監視対象や動作などを細かく指定できるようになっている。
監視対象の指定は、テキストボックスに直接パスを入力して行えるほか、エクスプローラの選択画面から指定したり、ドラッグ&ドロップで指定したりすることも可能。パスの入力にはワイルドカードも使用できる。サブフォルダを対象に含む/含まないも指定することが可能だ。監視項目は「ファイル名」「フォルダ名」「属性」「サイズ」「書き込み日時」「アクセス日時」「作成日時」「セキュリティ」から選択・設定できる。ファイルとフォルダを分けて検出表示させることも可能だ。
変化検出時の動作としては、ウィンドウの表示状態(「最小化時に戻す」「最前面に表示する」)やアイコンの変化、メールの送信、さらには外部コマンドの実行を指定することが可能。外部コマンドは、多重起動を防ぐため、最初の変化を検出したときのみ実行される。送信されるメールには、最初の検出から3秒間に検出・記録された内容が記載される(変更することも可能)。メールはSMTPサーバ保護のため、外部コマンドの実行と同様、最初の変化を検出したときのみ送信される。
そのほかにも、記録先ファイルの指定、動作履歴や監視結果の行末折り返し表記などを設定することが可能。操作手順や起動時オプションなどの簡易説明も用意されている。
「サマリ」には、「変更」「削除」「作成」の項目ごとに、
- 増加(直近の指定時間に検出された数)
- 平均(指定時間あたりの検出数)
- 累積(監視開始からの検出数の累積)
の各情報とその合計が表示される。平均と増加で基準とする時間や、平均を表示する際の有効桁数などを変更することも可能だ。「メイン」「サマリ」いずれか一方のペインを非表示にすることも可能。「サマリ」は、初期状態では「メイン」の右側に表示されるが、縦表示を選択して「メイン」の下側に表示させることもできる。