「Grani」は、マウスジェスチャやRSSリーダ、強力な検索、翻訳など、数多くの機能を備えたタブブラウザ。新バージョン「4」になり、画面キャプチャ機能が追加されたほか、mixiの管理機能や、ページ内文字列のWeb検索機能なども追加された。Internet Explorer 8正式版への対応も強化された。

「Grani」の特徴のひとつが、“定番”高機能ブラウザ「Sleipnir」の初心者向け姉妹ソフトという位置付けながら、通常のWebブラウジングには十分すぎるほどの機能を備えていること。ほぼすべての操作をマウスの右クリックと移動とで実現するマウスジェスチャをはじめ、さまざまな検索エンジンを登録して利用できる検索バー、RSSリーダ、ページ内の選択文字列からすばやく検索を行える「SmartSearch」、ポップアップブロック、ページの日英・英日翻訳など、便利な機能が多数、搭載されている。今回のバージョンアップでは、「Sleipnir」で採用されているプラグイン「SnapCrab」「MixChain」「SuperDrag Extension」が標準搭載された。

「SnapCrab」は、Webページやウィンドウ、デスクトップのキャプチャをツールバーから簡単に行えるようにしてくれる機能。Webページでは「表示されている範囲」「（表示されていない部分を含めた）ページ全体」「指定部分」をキャプチャすることが可能。ウィンドウやデスクトップでは、マウスポインタを含める/含めないを選択できる。キャプチャした画像はPNG形式で保存される。

mixi管理用プラグイン「MixChain」は、エクスプローラバーにマイミクの日記更新状況や足あとの一覧を表示する機能。受信箱の表示や日記へのコメント一覧表示、コメント入力履歴の表示なども可能で、マイミクをグループ分けして管理できる。自動更新機能を備え、他のWebページを閲覧しながらでも、mixiの最新状況をチェックできるようになっている。

「SuperDrag Extension」は、Webページ内の文字列をドラッグ＆ドロップすることで、Web検索やWikipedia検索、Amazon/楽天の商品検索、地図検索、英和・和英辞書検索、英日・日英翻訳などを行えるもの。選択文字列をどの方向にドラッグ＆ドロップするかで、別の機能を割り当てられる。ドラッグ中に補助メニューを表示させ、該当するメニューにドロップして機能を実行することも可能だ。

そのほかにも、

• ページの表示倍率変更
• タブの保護
• 開いているページのサムネイル表示

今回追加された機能の中でも、最も役立つだろうと思えるのが「SuperDrag Extension」だ。「Sleipnir」「Grani」にはすでに「SmartSearch」という優れた検索機能があるのだが、ドラッグ＆ドロップによる検索は非常に使い勝手がよく、こちらを選ぶ人も少なくないだろう。

ただ、もともとが「Sleipnir」用のプラグインで、「Grani」の想定ユーザにとっては、やや設定が面倒かもしれない。初期状態では上下左右方向すべてにWeb検索が割り当てられているのだが、「Grani」搭載分は4方向それぞれに別の機能を割り当てるとか、あるいは補助メニュー使用をデフォルトにするなど、アレンジがあってもよかったかなという気はした。

「Grani」のコンセプトは「おしゃれにインターネットを楽しめる」です。「Grani 4」では、シンプルでかわいいアイコンを取り入れた、11種類の外観デザインが標準搭載され、気分に合わせて簡単にデザインを着せかえることができるようになっています。

また、これまでにも搭載されていたマウスジェスチャや高速RSSリーダなどの機能に加え、人気のSNSサイト、mixiの更新状況がすぐにチェックできたり、雑誌の切り抜きのように画面をワンクリックで画像保存したりできる機能なども追加されました。インターネットを見るだけではない、気配りの行き届いた数々の機能を楽しんでいただける魅力がさらに加わっています。

今後は「Grani 4」の使いやすさやデザイン性を活かして、さまざまな業種の企業とコラボレーションなどを積極的に行い、いままでブラウザを意識して利用していなかったユーザの方々にも愛され、そして支持されるブラウザを目指してゆきたいと思います。