稼働中のシステムドライブのバックアップも行える統合バックアップソフト。傷がついて、読めなくなった光ディスクからのデータ復旧機能なども備える。「Nero BackItUp & Burn」は、
- パソコンのさまざまなデータをバックアップする機能
- データ復旧機能
- Blu-rayディスクに対応したライティング機能
などが1本にまとめられた統合バックアップソフト。ハードディスク全体や指定したファイル/フォルダを任意時点でバックアップできるほか、全自動でローカルディスクのデータをバックアップすることも可能。作成したブータブルディスクからバックアップを実行することもできる。バックアップでは、それぞれ選択したファイル/ドライブをバックアップするための「ファイルバックアップ」「ドライブバックアップ」と、定期的にバックアップを行うための「自動バックアップ」の各モードが用意されている。ファイルシステムはFAT16/32、NTFSのほか、Linux ext2/3やReiserFSに対応する。
「自動バックアップ」では、あらかじめ設定したスケジュールにしたがって、指定のフォルダがバックグラウンドでバックアップされる。初期状態では、スケジュールは2時間ごと、対象はすべてのハードディスクのすべてのフォルダとなっているが、もちろん自由に変更することが可能。作成されたバックアップファイルを指定日数、保存することもできる。
「ドライブバックアップ」では、データが保存されたドライブのほか、稼働中のシステムドライブをバックアップすることも可能。システムドライブのバックアップ中も、パソコンを起動させたまま、通常の作業を行える。「ファイルバックアップ」では、バックアップ種別を「完全」「追記」「差分」「更新」から選択できる。「追記」は、前回のバックアップと比較して、また「差分」では、最初のバックアップと比較して変更があったファイルがバックアップされる。
「ドライブバックアップ」「ファイルバックアップ」ともに「1回限り」「毎日」「毎週」「毎月」といった実行間隔と時刻との組み合わせでスケジュールを指定できるほか、「システム起動時」や「ディレクトリ変更(バックアップ対象が変更されたとき)」を指定することもできる。さらに、バックアップ対象外のファイルを指定するフィルタ機能、バックアップ結果や状態のメールでの通知機能、バックアップデータの圧縮機能や暗号化機能もある。圧縮率は4段階から選択できる。
バックアップ先として利用できるのは、ハードディスクやリムーバブルメディア、CD/DVD/Blu-rayといった光ディスク、ネットワークドライブなど。インターネット上のオンラインストレージにデータを保存できる有償サービス「Neroオンラインバックアップ」も用意されている。
データの復旧は同梱の「Nero RescueAgent」で行える。ハードディスクやUSBメモリ、メモリカードなどからファイルを復元できるほか、傷などがついてうまく読み出せなくなってしまった光学メディアからでもファイルを復旧させることができる。そのほかにも、
- DVDビデオや音楽CD、データCD/DVDを作成できる「Nero Express」
- ブータブルディスクからバックアップを実行できる「Nero BackItUp ImageTool」
- リムーバブルメディアから起動できる同期ユーティリティ「Nero BackItUp SyncTool」
が同梱されている。