自由な空中移動を楽しめる“ラバーリングアクション”ゲーム。何にでもくっつき、ゴムのように伸び縮みするマグネットワイヤーを駆使してゴールを目指す。マグネットワイヤーを飛ばして、空中を自由自在に移動
「うにから博士」は、眼鏡をかけた少女が背中のランドセルからマグネットワイヤーを飛ばし、ステージを移動してゴールを目指すという設定のアクションゲーム。ゴムのように伸び縮みするマグネットワイヤーによる空中移動は自由度が高く、慣れてくると非常に楽しい。どのようなルートでステージを攻略するのかはプレイヤー次第。たちまち命取りにつながる操作ミスに注意しながら、ステージ上に配置されたさまざまなトラップをかいくぐって、制限時間内にゴールである「扉」への到達を目指す。
ワイヤーは上下左右と斜め、計8方向に飛ばすことができる。飛んだ先にある物体にワイヤーの先端をくっつけることができ、ワイヤーにぶら下がりながら空中を移動できるようになっている。ワイヤーはゴムのように伸び縮みするため、応用範囲が広く、操作に熟練することでさまざまなアクションを行えるようになる。通常のジャンプゲームでは移動できないようなステージマップでも、自在に移動することが可能で、この自由度の高さがゲームの難易度を高くしているとともに、大きな魅力にもなっている。
ゲームは「ステージ0」からスタートする。画面右上には残り時間が表示され、0になるまでに扉にたどり着ければステージクリア。次のステージにチャレンジできる。ゲーム開始時点でのライフの残りは9。ステージ外に落下してしまったり、トラップにかかってしまったりするとミスとなり、ライフが1減る。ライフの残が0のときにミスをすると、ゲームオーバーになる。
トゲ床や危険な床などの「特殊な床」には要注意!
ステージ上にはさまざまな種類の「特殊な床」が存在し、トラップを形成している。見るからに危険なのが、表面にトゲの生えた「トゲ床」。トゲに触れるとミスとなる。黄色と黒の縞模様の「危険な床」は、ワイヤーをくっつけるだけでミス。「動く床」は、上下または左右の移動を繰り返す床。ステージの移動に利用できるが、落ちたりして床や壁との間に挟まれるとミスになる。
「消える床」は、サイズを変えながら現れたり、消えたりする。出現している間にタイミングよく飛び乗って通り抜けよう。「すべる床」は、上に乗るとつるつる滑る危険な床。うまくバランスを取れれば、床の上で止まることも可能だ。「落ちる床」は、体重がかかるとゆっくり沈んでゆく。乗ったら、次の行動をすばやく行わなくてはならない。「ゴムの床」には、ワイヤーをくっつけることができない。
操作はキーボードまたはゲームパッドで行う。【←】/【→】キーで左右に移動、【↑】/【↓】キーで梯子の上り下りをさせることができる。扉の中に入るのは【↑】キー。【Z】キーは、主人公が向いている方向にマグネットワイヤーを飛ばす「通常撃ち」。ワイヤーの発射は【X】キーで「左上撃ち」、【C】キーで「右上撃ち」、【A】キーで「左下撃ち」、【S】キーで「右下撃ち」となっている。ジャンプは【V】キー。【←】/【→】キーと組み合わせて、横に遠くジャンプすることも可能だ。
主人公の操作ではないが、【D】/【F】キーでのズームイン/ズームアウトもゲームを進める上で重要。この二つのキーを上手に使うことで、移動ルートを確認したり、自分がプレイしやすい視野になるよう調整したりできる。
腕に自信のある人は、最弱設定の「先生モード」にチャレンジしてみよう
各ステージの難易度はある程度、プレイヤーが選択できるようになっている。ゴールの扉は1ヵ所とは限らず、ステージによっては複数が存在する。非常に簡単な場所に存在する扉もあれば、高度なスキルを駆使しなくては到達できない上級者向けの扉もある。このように「ステージとステージとが迷路のように分岐」していることも「うにから博士」の特徴だ。
一度でもプレイしたことのあるステージは、メインメニューの「練習モード」でチャレンジできるようになる。ここでほかの扉のありかを探したり、到達不可能と思えるような場所にある扉への道のりを研究したりすればよい。さらに、ステージクリアやミスまでの一連のアクションを保存しておける「リプレイ保存」機能もあり、あとから再生して確認できるようになっている。
ゲーム開始直前の「スタートメニュー」では、マグネットワイヤーの動作などを設定することが可能。4種類のオプションが用意されている。「ヒモ飛ばし」は、「通常撃ち」でのワイヤーの発射方向の設定。「普通」は、主人公が向いている方向に、「斜め」は、向いている方向の斜め上にワイヤーが飛ぶ。通常は「斜め」でよいが、真上などにワイヤーを飛ばしたいときは「普通」にする。「ヒモの長さ」は、「長い」にするとワイヤーの長さが通常の3倍になる。遠くまで届くというメリットがあるが、危険な障害物にぶつかってしまうことも多く、扱いも難しくなる。
「空中フック」を「あり」にすると、何もない空中にもワイヤーをくっつけることができるようになる。マグネットワイヤーの操作に慣れないうちは「あり」を選択した方がよい。「先生モード」は、少しでも高いところから落ちるとミスとなり、ライフを失ってしまう、恐ろしく難しいモード。腕に自信のある上級者向けだ。