スライムの姿をした主人公が、さまざまな出来事に巻き込まれてゆく長編ファンタジーRPG。魔法を科学的に説明した強引な理論がおもしろい。俺の名はボブ。「ムスライ」を探しながら、世界中を旅しているんだ
「Pitruggle(ぴとラグル) 〜ボブの旅〜」は、スライムの姿をした自称人間の主人公「ボブ」が、宿敵「ムスライ」を探すため、さまざまな冒険を繰り広げるRPG。物語は、ムスライの手がかりを探すボブが、小さな島「ミャンムー」に到着したところからはじまる。
ミャンムー島唯一の村「ビリエント村」を訪れたボブは、村長をはじめ、村人たちから歓迎を受ける。ムスライの手がかりを見つけるため、村を自由に探索していたボブは、その途中でモンスターに襲われていた黒い服の青年を助ける。ビリエント村周辺では最近、多数のモンスターが出現し、被害が増えているらしい。「村のことは村で解決をする」が信条のビリエント村の村長も、村の中にまでモンスターが出現したことで動揺を隠せずにいた。村長から相談されたボブは──ボブの強さを間近で見た黒服の青年の後押しもあり──村の東にある神殿に居を構える「ボノルク」という名のモンスターの討伐を引き受けることになる。
戦闘のカギは「ぴちゅん」が握る
「Pitruggle」の世界で最も重要な存在が「ぴたー」と呼ばれる物質。原子をさらに細かく分解したもので、この世界での最小物質とされている。ぴたーを自在に操る者はすべての物質をぴたーに分解することができ、さらにぴたーから別の物質を再生成することもできる。この能力の持ち主は「ぴたちゅん」と呼ばれ(主人公のボブもぴたちゅんのひとり)、ぴたーを用いる技の数々は「ぴちゅん」と呼ばれている。この世界ではぴちゅんによる戦闘が主流となっている。
戦闘はランダムエンカウント方式。戦闘がはじまると、自分で戦うか、オート戦闘か、逃げるかのいずれかからコマンドを選択する。攻撃方法は「肉弾戦」による物理攻撃と、「ぴちゅん」による魔法攻撃の2種類。物理系の攻撃は、実態を持たないタイプのモンスターには効果が低いため、基本的にぴちゅんによる攻撃が中心となる。ぴちゅんは、装備品の腕輪をしていないと使えない場合が多いため、村を出る前には装備をしっかり確認しよう。
ぴちゅんを繰り出すには、ぴたー(PP)を消費しなければならない。PPの消費量は結構激しいが、戦闘中でなければ、「ぴたチャージ」で常にフル回復できる。体力回復魔法の「リバディ」は最初から使えるので、戦闘が終了したら必ず「リバディ」+「ぴたチャージ」で全回復するように心がけたい。「リバティ」+「ぴたチャージ」は、【Shift】キーの長押しで実行される。