ペンタブレットの筆圧感知に対応したフルカラーペイントソフト。多彩な機能を搭載しながら、軽快に動作する。「AzPainter2」は、オーソドックスなインタフェースを持つ、使いやすいペイントソフト。17種類に上るレイヤ合成モードや、複数のタブが用意されたカラーパレット、参考にしたい絵などを表示させておける「イメージビューウィンドウ」など、描画に便利な機能を数多く搭載する。同じ作者・Azelさんによる「AzPainter」の後継にあたり、筆圧対応や描画ツールの機能向上などが図られている。対応する画像形式は独自のAPD(AzPainter)のほか、BMP/PNG/JPEG/GIF。さらに「AzDrawing」用のADWにも対応する。
画面は、描画を行うための「キャンパス」を中心に、編集作業を補助する「ツールウィンドウ」「パレットウィンドウ」、編集中の画像と同じ画像を表示する「プレビューウィンドウ」、編集中の画像とは別の画像が表示され、手本として参照できる「イメージビューウィンドウ」などで構成される。「プレビューウィンドウ」では、表示倍率を変えて画像全体のイメージを確認することも可能。「キャンパス」以外のウィンドウは、個別に表示/非表示を指定できるようになっている。
描画ツールには、ドット単位の編集に適した「鉛筆」のほか、1pixel固定の「1px細線」、筆圧やアンチエイリアスに対応した「ペン」、ブラシ、水彩、スプレーなどがあり、さらに「ぼかし」「指先」などを使って、微妙な表現を行うことができる。描画方法も、フリーハンド以外に直線、矩形、楕円、ベジェ曲線、スプライン曲線などを利用することが可能。描画ツールのサイズや濃度、テクスチャのON/OFF、色マスクの指定なども行える。
もちろんレイヤ機能も搭載する。レイヤの合成方法として選択できるのは「乗算」「オーバーレイ」「スクリーン」「焼き込み」「リニアライト」など、計17種類。レイヤの濃度やマスク方法などを指定することも可能だ。
フィルタ機能も豊富だ。明度・コントラスト調整、ガンマ補正、レベル補正、グレイスケールといった基本的なものから、「ひっかき」「メディアン」「油絵風」「立体枠」といったユニークな効果までが用意されている。
そのほか、キャンバス全体や選択範囲に対する回転・反転、拡大・縮小などの操作も可能。選択範囲のクリップボードへの転送の際に、αチャネルの有効/無効を使い分けたり、ファイルとして出力したりもできる。
オプションでは、キャンバスの背景色やUndoの回数、保存時の確認などに加え、タブレットのON/OFFやスイッチの設定なども可能。描画ツールやコマンドにキーを割り当てて、キーボードからツールの切り替えやコマンドを実行することもできる。