「実用第一!! 教えてお兄ちゃん! 日本史編」は、かわいい妹が日本史の年号を質問（出題）してくる歴史学習ソフト。正誤率によって変化する妹の表情と言葉を眺めることで、億劫な受験勉強の中でちょっとした気分転換を図ることができる。用意された問題は「古代」「中世」「近世」「近・現代」と、すべての年代が出題される「通史」の5種類。出題される問題に対し、数字で年号を入力して解答する。

出題をしてくれるのは、プレイヤーの妹という設定の制服姿の女の子（雰囲気からすると恐らく高校生だろう。高一か高二といったところか）。彼女が黒板の前で出題するのは、日本史の年号問題。問題は全部で244問。いずれも厳選された、日本史年表中の重要な出来事のあった年だ。

操作はキーボードまたはマウスで行う。メニュー項目の選択は、マウスでクリックするか、【↑】/【↓】キーで選択して【Enter】キーで決定する。解答の入力はキーボードで行う。起動後の画面で「START」をクリックすると、問題の選択画面になる。ここで「古代（67問）」「中世（40問）」「近世（60問）」「近・現代（77問）」「通史（244問）」のいずれかを選択すると、出題が開始される。

見た目とは裏腹に、中身は非常に真面目だ。正解率によって女の子の表情が変化する部分を除けば、余計な演出や遊びの要素はない。できることは暗記状況の確認だけ。出題数も設問も固定だが、出題の順番はランダムに変化する。教科書を下敷きなどで覆って確認するのと違い、前後の事件の年をヒントにできないので、その分確実な記憶が求められる。不正解の場合は、妹キャラが正解を教えてくれるのもよい。

現役の受験生あるいは学生向けのチェック用ソフトなので、解説も一切なし。解説が必要な場合は、教科書や参考書などで確認しよう。作者のホームページには、解答と作者自身が利用した語呂合わせが用意されており、そちらを参考にするのもよいだろう。

開発中に苦労した点
年表暗記は単純作業ということもあり、どうしても飽きやすいので、少しでも飽きさせないおもしろさと、できる限り無駄をなくして実用性を高めるといった、二つのバランスをとるのに苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
基本的には、大学受験用の年表暗記の確認を目的としているので、解説などは市販の参考書を見ていただければ幸いです。解答は関連サイトの「日本史ゲーム解答用年表」で公開していますが、もしわからない出来事や事件があっても、ご自分で調べて知識を増やしていってください。また、年表の「語呂合わせ」に関しましては、関連サイトの「日本史ゲームゴロ合わせ」にて私の作ったものをご紹介していますが、自分で語呂合わせを作った方が記憶に定着しやすいので、関連サイトを参考にしながらでも、自分なりの覚え方を作っていただければと思います。

今後のバージョンアップ予定
間違い等がありましたら、サイトの方でフォローするほか、適時バージョンアップする予定です。

最後に
今回のソフトは、大学受験を控えた受験生を意識して作りましたが、このソフトをきっかけに「日本史をもう一度勉強してみようか」と思う方がいてくださったら、作者としてはうれしいです。これからもおもしろくて役に立つソフトを作りたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。