写真画像をトイカメラで撮影されたように加工できるフォトレタッチソフト。「Toycamera Standalone XP」は、デジタルカメラで撮影された写真画像に色加工やフォーカス調整を行って、玩具のようなカメラ「トイカメラ」で撮影されたもののようにできるソフト。同じ作者・ニシダイ エイジさんによる「Adobe Photoshop」用のフィルタプラグイン「Toycamera plug-in」を独立させ、「Photoshop」がインストールされていない環境でも単体で動作するようにしたもの。読み込める画像形式はJPEG/GIF/PNG/TIFF。
ファイルの読み込みはドラッグ&ドロップで行えるほか、クリップボードから読み込ませることも可能。クリップボード内に画像として存在していれば、ファイル形式にかかわらず、読み込ませることができる。画像の加工は、パラメータを調整して行う。
- 暗くなりはじめる位置を制御する「START」
- 暗くなる量を調整する「AMOUNT」
- ピンボケ風の画像加工を行う「BLUR」
- 画像のざらつき具合を調整する「NOIZE」
- 中心部を強調する「DODGE」
- 画像全体の色被りをコントロールする「COLOR」
- コントラストの強弱を調整する「CONTRAST」
- (本来のフィルム現像方法とは異なる)“クロスプロセス”風のカラー効果を適用する「X」
各パラメータはスライダーで調整でき、結果はプレビュー画像にほぼリアルタイムで反映される。プレビューのON/OFFはワンタッチで切り替えることが可能で、元画像との変化がわかりやすい。そのほかにも「明るいグリーン寄り」「明るいイエロー寄り」「暗いグリーン寄り」「暗いイエロー寄り」の4パターンから色調を指定できる「PROCESS TYPE」や、6種類のパラメータ設定があらかじめ登録された「PRESET」といった機能がある。加工後の画像はPNGファイルに保存できる。保存先は元ファイルと同じフォルダとなるが、ファイル名には自動的に「_effected.png」が付加され、元ファイルが上書きされる心配はない。また、クリップボードから画像を読み込んだ場合は「Toycamera Standalone XP」でファイル保存できないため、再度クリップボードに転送し、他のアプリケーションで保存することになる。