レンダリング機能の追加やレイヤ機能の強化などが図られた、“新世代3Dソフト”「六角大王Super」の新バージョン。「六角大王」は、本格的な機能と高い操作性を兼ね備え、コストパフォーマンスの高さで定評のある3Dグラフィックソフト。3Dオブジェクトを作成して、配置や動きを定義し、光源の設定などを行うことで、3D画像やアニメーションを手軽に作成できる。新バージョン「Super6」では、作成したオブジェクトからリアルな3D画像を作り出せるレンダリング機能が追加され、レイトレーシング法を用いた本格的な画像を作成できるようになった(従来バージョンでは、3D編集画面上での面表示は行えたが、仕上げ表示機能は搭載されていなかった)。さらに、レイヤ機能やインバースキネマティクス機能、モーフィング機能などの強化も図られた。
レンダリングの設定では、レイトレーシング法ならではの光源の位置や種類、方向、影の強さといったさまざまなパラメータが用意され、細かな調整を行うことが可能。シーン設定をボタンひとつで行うこともできる。「押すだけ簡単設定」では、「明るい室内」「曇った屋外」といったシーン設定を文字通り「押すだけ」で行うことでき、はじめてでもリアルな画像を簡単に作成できる。
レイヤ機能では、複数レイヤのグループ管理に対応したほか、面対称と非対称の立体をレイヤごとに設定して、同時に編集することも可能になり、非対称と面対称の立体が混在したオブジェクトも容易に作成できるようなった。
人物アニメーションの作成に便利な「インバースキネマティクス」機能も強化された。インバースキネマティクスは、末端の関節の動きを決める際に、胴体から腕、手先というように親関節から子関節へと順々に計算するのではなく、末端を固定した状態から胴体や体全体の動きを逆算する手法のこと。複数の骨組みを固定した状態で同時に回転させることができるため、人体のような多関節の動物の動きをつけやすい。
多くの3D CGソフトが対応するWaveFront社の3Dオブジェクト形式「WavefrontObj」の読み込み/書き出しにも対応。オブジェクト定義だけでなく、テクスチャや色情報の入出力も可能で、さまざまな3D CGソフトとの間でオブジェクトデータをやり取りできる。
そのほかにも、顔の表情を登録できる「モーフィング」機能の強化などが行われた。