Alpha-ROM 3.2の仮想化にも対応するDVD/CD仮想化ソフト。はじめてでも簡単に操作できるナビゲーター機能を搭載する。「CD革命/Virtual」は、DVD/CDのイメージを(ハードディスク内の)仮想化されたDVD/CDドライブにマウントし、物理ドライブがない状態でも使えるようにしてくれるソフト。DVD/CDにコピープロテクトが施されていても、高い確率で仮想化できる。新バージョン「11」では、Alpha-ROM 3.2の仮想化に対応したほか、Blu-rayディスクの取り込み/書き込みにも対応。さらに、コンパクトな画面サイズで、他の作業中でも邪魔にならないスリムモードや、操作をわかりやすく支援してくれるナビゲーター機能なども追加された。ライティングエンジンを搭載する「Pro」版のほか、ライティングエンジンの割愛された「Std」版もある。
ソフトの中心的な機能「メディアのイメージ化」では、従来のDVD/CDに加え、新たにBlu-rayに対応。Blu-rayディスクの内容を読み込んで、独自のイメージ形式「FCD」で出力できるようになった。データディスク、動画が記録されたディスクのいずれのBlu-rayディスクにも対応する(ただし、市販のBlu-ray映像ソフト(BDMV)や、デジタル放送が録画されたBDAV形式など、著作権保護されたディスクは使用できない)。1層25GBだけではなく、2層50GBの仮想CDの作成や仮想ドライブへのマウントも行える。
FCDファイルだけではなく、(他のライティングソフトやオーサリングソフトで作成される)ISOファイルのマウントも可能。2層Blu-rayディスクの最大容量50GBまでのファイルに対応する(ただし、ISOファイルは分割されていないものに限られる)。
ライティングエンジンも新たにBlu-rayメディアへの書き込みに対応した。あらかじめ取り込んでおいたBlu-rayのFCDファイルをBD-R/REに書き込み、元のBlu-rayディスクと同じ内容のメディアを作成できる。BD-REの場合は、REメディアの内容を消去することも可能。データBlu-rayディスクに、任意の個数のFCDファイルをバックアップすることもできる。
従来機能も強化された。「CD革命/Virtual」の特徴のひとつ「コピープロテクトされたDVD/CDのイメージ化」では、Alpha-ROM 1.1以降、StarForce、SafeDisc、SecuROM、Rootなど、広く使われているDVD/CDプロテクト方式に対応するほか、新たに二重化セクタが使用されているメディアにも対応した。代表的なプロファイルが用意され、リストから選択するだけでプロテクト付きのイメージを構築できる。
イメージ化された仮想CDの内容を直接編集することも可能。過去に作成したFCDファイル内のファイルを追加・変更し、新規にFCDファイルを生成できる。新バージョンでは、操作を丁寧に指示・支援してくれるナビゲーター機能が追加された。
「CD革命/Virtual」のFCDファイルは、データが圧縮収納されている。このため、多くのイメージファイルを作成しても、ディスク容量を占有しづらい。圧縮は、Blu-rayをイメージ化する場合でも有効だ。そのほか、仮想ドライブのアクセス速度を必要に応じて現実のドライブ並みの速度まで下げる「速度エミュレーション」機能なども搭載する。