「DESKTOP SCHEDULER」は、縦置きのリスト画面に直接、予定を入力して管理できる、サイドバー風のスケジュール管理ソフト。予定の入力や確認を手軽に行うことでき、手間なく使うことができる。画面は、デスクトップの右端または左端に表示される。非アクティブ時に、デスクトップ端に自動的に隠れるようにできるほか、常に最前面表示にすることもできる。

画面は「日付スケジュール」「時間スケジュール」「メモ」からなり、起動すると、三つの画面が縦並びで表示される。各画面の境界位置は可変で、「時間スケジュール」と「メモ」は、設定により非表示にすることもできる。

「日付スケジュール」には、当日の予定を直接入力できるようになっている。行を追加して、多数の項目を入力することも可能。表示期間は「×年前〜×年後」という形式で設定でき、スクロールバーやマウスホイールで行をスクロールさせることもできる。画面最上段の移動ボタンからは、「本日」「1週間前（後）」「1ヵ月前（後）」「1年前（後）」にジャンプすることが可能。日付の表示色は、曜日ごとに指定できる。

「時間スケジュール」には、「日付スケジュール」で選択した日の予定を1時間区切りで入力できる。「時間スケジュール」も画面に直接入力することが可能で、操作は簡単だ。

スケジュールの入力画面は初期状態では1行だが、必要に応じて行を増やすこともできるので、重要な用件が重なってしまった日でも困ることはない。「日付スケジュール」機能だけでも、かなり実用的だ。

デザインが凝っていたり、あるいは他のソフトにない独自の機能を備えていたりするわけではない。言ってしまえば、標準的なスケジューラの機能をあたりまえに備えているだけのソフトなのだが、それでいて非常に使い勝手がよい。こういうソフトが「センスがよいソフト」なのだと思う。

他者に評価してもらうつもりはなかったのですが、開発したので公開したところ、思った以上に評価をいただき、雑誌などにも掲載されました。ユーザさまからも多数の感想やご意見をいただき、当初バージョンアップの予定はなかったのですが、自分自身の開発環境が変わったことにも後押しされ、現在のVer.2.01の開発となりました。それまでは自分仕様だったところを、みなさまにいただいたご意見にもとづいて開発を行い、現在に至ります。

開発中に苦労した点
シンプルさをより強調したソフトとなっていますので、複雑な画面、複雑な操作をできる限り省くことに苦労しました。機能の実装というよりも、アイデアに時間を取られる方が多かったと思われます。また、Windows Vistaへの対応にも時間がかかりました。

ユーザにお勧めする使い方
パソコンを起動さえしていれば、サッとスケジュールを確認することができるのが何といっても魅力です。決してウィンドウを操作することなく、隅にマウスポインタを運ぶだけ。マウスポインタが離れればサッと隅に隠れる。他の作業の邪魔になりません。

インストールした時点ではスタートアップに登録されていません。「DESKTOP SCHEDULER」設定画面よりスタートアップに登録してご利用ください。また、自身としては右側への配置がイメージに合っているのですが、ソフト画面が復元されると、他のウィンドウの「×（閉じる）」ボタンが押せないので、左側への配置もよいかと思われます。各曜日が色分けできるので、日曜日以外が休日の方もわかりやすくご利用いただけます。

今後のバージョンアップ予定
多数のユーザさまのご意見、厚く御礼申し上げます。集約し、次バージョンの機能実装の候補として考えております。公開時期は未定としますが、現在のバージョンアップ予定としては以下の通りです。

• パソコン環境による列幅やフォントサイズの改善
• 記念日（年間スケジュール）の登録機能
• 祝日のインポート機能、スケジュールのエクスポート機能
• 表示色やフォントの充実