クリップボード履歴をすばやく呼び出して、再利用できるソフト。あらかじめ登録しておいた定型文を貼り付けることも可能。「Clibor」は、クリップボードに転送されるテキストデータを監視し、履歴として保持するクリップボード拡張ソフト。タスクトレイに常駐し、アプリケーションで文字列の切り取りやコピーが行われると、そのつどデータを履歴として記録する。保持できる履歴は最大1,000件。保持されたデータはクリップボード経由または直接、他のアプリケーションに貼り付けて再利用することが可能。履歴の選択などを行うためのポップアップメニュー(メイン画面)は、シンプルなデザインで見やすく、使いやすい。
記録された履歴はメイン画面に一覧表示される。メイン画面は【Ctrl】キーの2回押しか、タスクトレイアイコンのクリックで呼び出すことができる。再利用したいアイテムをメイン画面で選ぶと、クリップボードに転送される仕組み。あとは通常の操作で貼り付けを行えばよい。メイン画面での履歴の選択は、カーソル+【Enter】キーやマウスを使って行えるほか、数字/アルファベットキーなどのショートカットで直接、指定することもできる。
「自動貼り付け」を設定すれば、履歴を他のアプリケーションに直接、貼り付けることも可能。メイン画面から選択するだけで、クリップボードへの転送から貼り付けまでの一連の操作が自動で行われるようになる。メイン画面に表示される履歴は36件(初期状態)。履歴の数が設定件数を超えた場合は、次のページに表示される。ページの切り替えは、メイン画面上部にある「クリップボード」タブのコンテキスト(右クリック)メニューで行える。
履歴のほかに、あらかじめ登録しておいた定型文を呼び出して、貼り付けることも可能。メイン画面には「クリップボード」のほかに「定型文」タブがあり、時候の挨拶などのよく使う文章を登録しておける。定型文はグループ管理すること可能。1グループに最大108件の定型文を登録でき、最大108個のグループを作成できる。
履歴は、「Clibor」終了時に自動保存されるようになっているが、設定により、そのつど削除することも可能。個別の履歴を削除したり、すべての履歴を削除したりもできる。
そのほか、メイン画面の配色、履歴として記録できるテキストの最大サイズ(バイト数)、透過率(透明度)、フォントなどを設定することも可能。メイン画面の呼び出しを(【Ctrl】キーの2回押しではなく)別のホットキーに変更することもできる。