箱を並べて消すことで間接的に相手を攻撃する、新感覚の対戦型アクションパズルゲーム。4匹の動物キャラクタの中から好きなものを選んで操作できる。ある日突然、空から降ってくるようになった色とりどりの箱の謎を巡り、4匹が活躍する
「はこだま 〜2009春体験版〜」は、箱を運びながら相手と戦う対戦型のアクションパズルゲーム。キャラクタが直接弾を発射するのではなく、「運んで配置した箱を消すことで、弾が発射される」点が大きな特徴。特殊な箱「キラばこ」を使って発動する「キラワザ」と呼ばれる大技も用意されている。一人でプレイするスコアアタックモードのほか、二人のプレイヤーでの対戦も楽しめる。
登場するキャラクタは「ルーア」「エレット」「夜月」「コイズ」の4匹。「ルーア」は、「常闇の城」に住むかわいらしい黒子猫。非常に無口で(というか言葉を一切発しない)、かわいらしい表情だけで意思を伝える。常に巨大な黒狐「イクヅォフ」が付き従い、イクヅォフにだけはルーアの言っていることが伝わって、イクヅォフが相手を威圧しながら代弁してくれる。
「エレット」は、大都会「イルミネイトシティ」のオフィスで気候を調査するのが仕事の、毛色の黄色い電気犬。4匹の中では最年長。イクヅォフを歯牙にもかけず、どうやらルーアの考ていることも理解できるらしい。飄々としたキャラクタだ。
「夜月」は、きれいな空の下にある「宵月の森」に住む、青い色をした雌のタヌキ(自称)。とてもずぼらで、周囲が散らかっていてもまったく気にせず、ほったらかし。しかし、好物のメロンパンのためならそれなりに頑張るという、ちゃっかりした憎めない性格をしている。
「コイズ」は、「風の砂漠」に住む紫色をしたシーフ犬。おいしいものとかわいい子にしか興味がない、ちょっと軟派な性格だ。
この4匹が住んでいる場所にある日突然、異常事態が発生する。なんと、空から色とりどりの箱が降ってくるようになったのだ。あたり一面、邪魔な箱だらけでみんな大弱り。しかもこの箱は、消しても消してもあとからあとから降ってきて、きりがない。この異常事態に対し、エレットは仕事で、そのほかのメンバーもそれぞれの事情で原因の調査に乗り出す……。
色のついた箱を持ち上げて運び、同じ色の箱の横に並べて消してゆく
用意されたゲームモードは、一人プレイの「3ぷんスコアアタック」「ストーリーモード」と、二人プレイの「二人たいせん」の3種類。いずれのモードでも、4匹の中から好きなキャラクタを選んでプレイできる(ただし、体験版のため「ストーリーモード」は、全キャラクタともステージ3までしかプレイできない。また、ストーリー中の対戦での勝敗などによる分岐もどうやらないようだ)。
操作は、キーボードまたはゲームパッドで行う。ストーリー中の操作は、【Z】キーを押して画面を進める。対戦になったらカーソルキーで自キャラを上下左右に移動させ、【Z】キーを押して箱を持ち上げる。そのまま【Z】キーを押し続けながらキャラクタを移動させて箱を運び、キーを離すと箱をマスの位置に置く。箱はステージ上の床に置けるだけではなく、他の箱の上に積み重ねて二段にすることもできる。
左【Shift】キーを押すと、キャラクタを進行方向に2マス分ダッシュさせることが可能。操作は難しいが、ダッシュ中に左【Shift】と進行方向のカーソルキーを同時に押すことで「ダブルダッシュ」となり、合わせて6マスを一気に高速移動できるようになる。
ゲームの内容は、8×8マスの広さを持つステージ上で、色のついた箱を運びながら相手と戦う、対戦型のアクションパズルゲーム。ステージ上に散らばる赤、青、緑、黄、紫などのカラフルな箱のうち、ひとつを選んで運び、同じ色の箱の横に並べることで箱を消すことができる。同じ色の箱の間に箱を置き、3個以上を同時に消すことも可能。すでにステージ上にある同色の箱の並びに同じ色の箱を繋げて、全部をまとめて一気に消すこともできる。同じ色の箱を二段に重ねても、箱は消えない。
箱を消したあと、しばらくすると相手めがけて箱の色に応じた弾が発射される!
箱が消えると、その場所に光の粒が発生する。光の粒は時間が経つと弾を発射して、相手キャラを攻撃してくれる。箱が消えたときにフィールド上にある光の粒の数や弾の数が多いほど、大きなサイズの光の粒が発生する仕組み(相手、自分を問わず、すべて合わせてカウントされる)。連続して箱を消すことで、どんどん大きな光の粒を発生させ、より強力な攻撃を行えるようになっている。
弾の出方は、消した箱の色によって異なる。
- 赤の箱:箱の周囲に円形に広がるように弾を発射する
- 青の箱:相手に向かってまっすぐ弾を発射する
- 緑の箱:相手の方に向かって扇状に弾を発射する
- 黄の箱:相手に向かって飛ぶ、速い弾を発射する
- 紫の箱:四方に向かって十字に長く弾を発射する
これらの弾は、箱の陰に隠れることで、ある程度は防ぐことができ、箱を二段に重ねて壁を作れば、完全にガードできる。あらかじめステージ上の要所要所に壁を構築しておき、いざというときに逃げ込めるようにしておくのもひとつの手だ。壁は何発弾を受けても、壊れることはない。操作するキャラクタの周囲には「シールド」が展開され、シールドがある間は相手の弾を防ぐことができる。シールドは、単発であれば問題ないが、一度に2、3発の弾を受けると、壊れて消滅してしまうので注意が必要。シールドのない状態で相手の色の弾に当たるとライフをひとつ失うが、代わりに自分の色のキラばこを得ることができる(数は設定により変更できる)。
キラワザを発動できるキラばこは、青が自分用、オレンジが相手用となっている。キラワザはキラばこを消すことで発動し、一度に消す数で強さのレベルを変えることができる。キラワザはキャラクタごとに異なり、
- 「ルーア」は、巨大な黒狐「イクヅォフ」を呼び出す「式狐イクヅォフ召喚」
- 「エレット」は、電撃をビーム状に放出してフィールドをぐるりとなぎ払う「フェザーボルト」
- 「夜月」は、メロンパンを食べて巨大化する「スーパー夜月」
- 「コイズ」は、周囲の自分の弾を貫通弾に変えるとともに相手をホーミングする小刀を投げる「瞬破刀」
を発動できるようになっている。