多彩な機能を備えた、Unicodeベースのテキストエディタ。指定ファイルを対象にした文字列置換機能やバイナリ編集機能なども備える。「EdTex」は、文書作成からプログラム開発、HTML編集などまで、さまざまなテキストファイルの編集に活用できるMDI形式の高機能テキストエディタ。ファイルからの検索・置換やプラグインによる機能拡張、マクロなど、数多くの機能を備えている。ウィンドウやタブ形式などの外観を変更することも可能。Ver.5.xでは、従来バージョンに対して大幅な機能強化がなされ、より使いやすくなった。
メイン画面は、複数のファイルをタブで切り替えられるMDI形式。タブをマウスでドラッグ&ドロップして、複数の編集画面を縦横に分割することもできる。メイン画面上部のツールバーには「検索ボックス」が配置され、別画面を呼び出すことなく、検索・置換を行うことが可能。TR1正規表現ライブラリを採用したことで、より強力な正規表現記述による検索を行えるようになった。
対象ファイルを指定して検索・置換できる機能も追加された。「EdTex」でファイルを開かなくても、対象のファイルと条件とを指定するだけで、検索・置換を行える。複数のソースファイルで使われている変数を一括で変更したり、複数の文書ファイルの表現を統一したりするときに便利だ。
外観をカスタマイズすることも可能。あらかじめ用意されたテンプレートから選ぶだけで、全体的なイメージを変更できる。テンプレートは「Visual Studio 97」「Visual Studio .NET 2003」「Office 2003」風のデザインのものが用意されている。タブのスタイルも「3D」「OneNote」「Visual Studio 2005」から選択できるようになっている。
書式では、フォントの種類やサイズ、1行の文字数、文字間、行間、文字色などを細かく設定することが可能。特に文字色は、HTMLのタグ、プログラム言語のコメント行、各種キーワード、タグジャンプなど、編集対象の文書タイプに応じて、さまざまな色分け表示を行える。書式は標準のテキスト/HTML/JavaScript/C言語など、編集するファイルの種類ごとにユーザが定義することが可能。ファイルの拡張子によって、適用する書式を自動判別させることもできる。すでに開かれているファイルや、まだ保存しておらず、拡張子が確定していない文書にも書式を適用することが可能だ。
バイナリファイルの編集機能も備えている。バイナリファイルは開く際に自動的に判断され、16進ダンプ形式で表示される(ファイルを開く際にバイナリと自動認識されなかったファイルも、いつでもバイナリファイル編集モードに切り替えられる)。バイナリファイル編集モードでは、16進形式での入力や削除のほか、カット&ペーストなども可能。16進ダンプの右側に表示される文字表示部分に、文字を直接入力することもできる。バイナリパターンによる検索・置換も可能だ。
Ver.5.xでは、新たにUnicodeに対応し、日本語以外の他言語を用いたテキストの編集や多言語混在編集も行える。もちろんShift JIS/JIS/EUCなどの文字コードにも対応する。言語は可能な限り、自動認識される。
メニュー、ツールバー、コンテキスト(右クリック)メニュー、キーボードショートカットなどを、ユーザの好みに合わせてカスタマイズすることも可能だ。