ウィンドウやコントロールの変化をトリガにして、計測の開始や終了、ラップタイムの取得を行える、ユニークなストップウォッチソフト。「LapTime」は、計測開始から終了までの経過時間を測定したり、計測途中でのラップタイムを表示したりできるストップウォッチソフト。MDI形式を採用し、複数の子ウィンドウで別々の計測を並列して行えるほか、すべての子ウィンドウで一括して計測開始やラップ計測、計測終了を行うこともできる。1/1000秒単位の計測に対応する。
計測の開始/ラップ/終了は、それぞれキーボード(【F5】/【F6】/【F7】)から実行することが可能。さらにマウスボタンのクリックで、開始/ラップ/終了を実行できる「マウス計測」モードもある。マウス計測モードでは、マウスポインタがデスクトップ上のどこに位置していても、「LapTime」をコントロールすることが可能だ。
ユニークなのが「イベント計測」機能だ。あらかじめ指定したウィンドウやコントロール内で何らかのWindowsイベントが発生したことをトリガに、計測の開始/ラップ/終了を行えるもの。例えば、「ウィンドウが変化したら計測終了」「ウィンドウが消えたら計測終了」といった計測が可能で、アプリケーションのベンチマークなどを行うのに便利だ。
子ウィンドウは、
- スタート/ラップなどを実行するためのツールバー
- 経過時間/ラップのデジタル表示エリア
- ラップ履歴表示エリア
で構成される。ラップ履歴では、ラップデータごとの「名称」「開始時刻」「終了時刻」「スプリットタイム」「ラップタイム」「平均ラップ」の各情報が表形式で閲覧できる。ストップウォッチの分解能は1/1000秒単位。計測中のデジタル表示エリア上では、1/100秒単位での更新となる。通常計測時はカウントアップ表示だが、数字を減じる「カウントダウンタイマ」としても利用できるようになっている。
デジタル表示は、標準では7セグメントのLED表示を模したものだが、数字データが格納されたビットマップファイルを用意すれば、異なるイメージの表示にすることも可能。作者のホームページに用意されたビットマップデータをダウンロードして、利用することもできる。
計測されたラップタイムデータは、CSV形式でファイル保存することが可能。Microsoft Excel 97以降がインストールされていれば、(CSV形式ではなく)XLSファイルで保存することもできる。データが蓄積されるごとに、ファイルを自動保存させることも可能だ。
そのほかにも、
- ラップタイム表示を折れ線グラフで表示する機能
- タイム情報を印刷する機能
などがあり、計測以外の機能も充実している。