任意のウィンドウを、キャプチャ画像によるダミーウィンドウに置き換えることができるソフト。ダミーウィンドウでは、ウィンドウサイズや表示内容を拡大・縮小することが可能。「窓の化身」は、実行中の本物のウィンドウを隠し、代わりに当該ウィンドウのダミーウィンドウをデスクトップに表示する、ユニークなソフト。ウィンドウ全体の拡大・縮小を自由に行うことができ、ウィンドウサイズの変更に応じて文字やイラストなどのサイズもそのまま拡大・縮小される。ウィンドウの内容を拡大して、必要な個所だけを部分表示させることも可能。マウスの左クリックと左ダブルクリックを本体ウィンドウに転送する機能もある。
使い方は簡単。プログラムを起動すると、タスクトレイに常駐する。この状態で目的のウィンドウをアクティブにし、ホットキー(初期状態では【Windows】+【C】)を押下する。これだけで──一見、何も起こったようには見えないが──ウィンドウがキャプチャウィンドウ(化身ウィンドウ)と入れ替わる。化身ウィンドウでは、小さくて見づらい場合に大きく引き伸ばしたり、大きくて邪魔なウィンドウを小さく縮めて、いくつも並べたりすることができる(化身ウィンドウは最大5個まで表示させることが可能)。ウィンドウ内の文字やイラストなども、レイアウトそのままに拡大・縮小される。
マウスホイールの回転により、化身ウィンドウの内容をズームアップ/ダウンさせることも可能。ウィンドウの縮小操作と組み合わせることで、必要な部分だけを切り取って表示させたウィンドウを作れる。化身ウィンドウの内容は元ウィンドウの内容が周期的に反映され(初期状態では1秒周期。100ms単位で変更できる)、例えば「刻々と変化する株式市場の特定銘柄の値動きを、デスクトップの片隅に表示させる」といった使い方も可能だ。
化身ウィンドウ内に部分表示される内容は、【W】/【Z】/【S】/【A】キーで上下左右に移動させることが可能。化身ウィンドウ内で画面をドラッグして移動させることもできる。タスクトレイメニューから「プロパティ設定」ダイアログを呼び出し、化身ウィンドウの初期サイズを設定することも可能。初期状態の1/1では元ウィンドウと同サイズのウィンドウが、また1/2と1/4ではそれぞれ、元ウィンドウの1/2、1/4サイズに縮小されたウィンドウが表示される。
Ver.1-0-1-108では、設定によりマウスの「左シングルクリック」「左ダブルクリック」を元ウィンドウに転送して、リンクを使った移動などもできるようになった(ただし、元のアプリケーションでのマウスイベントの処理方法に依存する)。